フジテレビの動画配信サービス・FODでは、テレビ朝日系列のABCテレビで放送されるドラマ『僕らのミクロな終末』(29日スタート、毎週日曜24:55~)を、第1話放送開始時刻から全8話一挙先行独占配信する。テレビ局の系列を越えて地上波のドラマを先行配信するのは、異例の取り組みだ。

  • 『僕らのミクロな終末』

同ドラマは、コミックシーモア「みんなが選ぶ電子コミック大賞2023」のBL部門にノミネートされた、丸木戸マキ氏の同名マンガを原作とした作品。同氏原作のヒットドラマ『ポルノグラファー』シリーズの制作スタッフが再集結し、企画・プロデュースをフジテレビからABCテレビに移籍(フジの前はABCに在籍)した清水一幸氏が務めている。

主人公の仁科真澄役は、FODオリジナルドラマ『シンデレラはオンライン中!』や、『推しの王子様』(フジ)などに出演したほか、声優にも挑戦し活動の幅を着実に広げている瀬戸利樹。その相手役となる日下部律役を、映画『耳をすませば』や、『孤独のグルメ Season10』(テレビ東京)に出演し、モデル・俳優などマルチに活躍する中田圭祐が務める。

さらに、『テニスの王子様』など、話題作に出演する新進気鋭の俳優、富本惣昭がアイドルオタクのピュアな男子高校生・遊馬役を。ジェンダーレスモデルとして活躍する井手上漠が国民的アイドル嘉神まどかの自称妹・めぐる役、めぐるの姉・まどか役の一人二役なに挑む。

物語は、ある日突然、「あと10日で巨大隕石が落下し、地球が滅亡する」という衝撃的なニュースが発表され、サラリーマンとして生きがいのない日々を送っていた主人公・仁科真澄が、残された時間を静かに過ごそうと、母校の大学図書館を訪れる。そこで偶然「この世で一番会いたくない昔の男」日下部律と再会しする。

真澄にとって律は、大学時代に裏切られ、ひどく傷付けられた二度と会いたくない存在だったが、律は真澄を地球滅亡までの最後の時間をともに過ごそうと誘う。当然、真澄は拒絶するが、律は隕石落下による突然の死を目の前に恐怖する真澄の心を見透かすように、ある条件とともに、「楽に死ねる薬を渡す」と話す。その条件とは、死体の処理を手伝ってほしいということ…。

そして、2人はとある目的を果たすため静岡県・浜松に向かう。その道中、徐々に互いの負った痛みや傷に向き合い、心と身体の距離を縮めていく。

誰もが一度は空想する、「もしも地球が滅びるとしたら」。そして誰もが一度は経験する、心に刻まれた恋の痛みを、真澄と律が過ごす地球滅亡までの10日間で、ラブあり、人間ドラマあり、ロードムービー要素ありと、盛だくさんで描いていく。

(C)丸木戸マキ/祥伝社 ABC