JR西日本金沢支社は、2023年3月18日に実施するダイヤ改正に合わせ、特急「花嫁のれん」での車掌の乗務を取りやめると発表した。アテンダントは引き続き乗務し、アテンダントによるおもてなしもこれまで通り実施する。

  • 特急「花嫁のれん」は金沢~和倉温泉間で1日2往復運転

「花嫁のれん」はキハ48形2両編成を改造し、七尾線の観光列車として2015年10月にデビュー。金・土・日曜日と祝日、多客期を中心に、金沢~和倉温泉間で1日2往復運転される。「和と美のおもてなし」をコンセプトにデザインされ、1号車に8つの半個室、2号車にオリジナル回転いすの座席など配置。車窓から能登の景色を楽しみつつ、石川ならではの美味しい食事も堪能できる。加賀屋監修の和装アテンダントが乗務し、軽食の提供や車内販売などを通じ、快適な旅を提供するという。

2023年は1月22日まで営業運転を行う予定。その後は法令で定められた重要部検査を実施するため、1月23日から3月24日まで運転しない。ダイヤ改正後の運転再開となるが、時刻に大きな変更はなく、「花嫁のれん1号」は金沢駅10時15分発・和倉温泉駅11時42分着、「花嫁のれん2号」は和倉温泉駅12時6分発・金沢駅13時21分着、「花嫁のれん3号」は金沢駅14時15分発・和倉温泉駅15時31分着、「花嫁のれん4号」は和倉温泉駅16時30分発・金沢駅17時54分着で運転される。

なお、2023年4月1日以降、「花嫁のれん」の食のサービスが一部変更に。現在、食事券をJRの駅の「みどりの窓口」とおもな旅行会社で販売しているが、4月1日利用分から観光ナビ「tabiwa by WESTER」での販売に変更される。手持ちのスマートフォンやパソコンから購入できる一方、購入時にクレジットカードが必要とのこと。一部の食事券で発売額も改定され、和軽食セットが現行の2,500円から2,900円、ほろよいセットが現行の2,000円から2,300円に値上げされる。