沖縄観光コンベンションビューローは1月4日、「沖縄旅行における移動手段に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2022年12月14日~16日、首都圏・阪神圏に住む18〜25歳のZ世代1,000名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、首都圏(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)および阪神圏(大阪府/京都府/兵庫県/奈良県)のZ世代における自動車の運転免許保有率は55.6%。旅行先でレンタカー(カーシェアを含む)を運転することに対しての考えを聞くと、6割超が「(できれば)運転したくない」と回答した。
以降、同調査では、「抵抗感や不安がなく、旅行先で運転しても構わない」(37.1%)という人と、「抵抗感や不安はないが、できれば運転したくない」(24.8%)という人を「運転ポジ層」とし、対して「抵抗感や不安があり、運転したくない」(38.1%)という人を「運転ネガ層」と定義し調査を行った。
まず、電車のない「沖縄県」について、「もし沖縄県に旅行することになった場合、現地での移動手段として思い浮かべるもの」をすべて回答してもらったところ、「レンタカー(カーシェア含む)」が57%と最も多く、次いで「バス」(51.1%)、「タクシー」(31.9%)という結果に。「レンタカー」を思い浮かべた人の割合は、「運転ネガ層+運転免許なし層」で40.8%、「運転ポジ層」は73.2%と30pt以上のギャップが見受けられた。
続いて、今後3年以内に旅行したい観光地を聞いたところ、1位「北海道」と2位「沖縄県」がダントツの上位に。また、いずれも「運転ポジ層」と「運転ネガ層+運転免許なし層」で大きなギャップがみられ、レンタカー利用率が高い「北海道」「沖縄県」では、「運転ネガ層+運転免許なし層」の旅行意向は低くなる傾向に。特に「沖縄県」は10.2ptものギャップが確認された。
さらに、沖縄に行きたい理由を聞くと、「メジャーな観光地だから」「自然と触れ合うことができるから」「そこでしか食べられないものがあるから」が上位に。一方、「沖縄県」に行きたいと思わない理由としては、「行きたい場所がないから」「まとまった休みが必要だから」が多かったほか、「運転できないから」「沖縄県が自分向けではないと感じるから」「現地の公共交通は、不便そうだから」で、「運転ポジ層」と「運転ネガ層+運転免許なし層」の大きなギャップが見てとれた。
「もし沖縄県に旅行することになった場合、公共交通を利用したいと思いますか?」と尋ねたところ、83.3%が「利用したい(やや+とてもを含む)」と回答。「運転ポジ層」で82.8%、「運転ネガ層+運転免許なし層」で83.8%と、運転に対するインサイトに関わらず利用ニーズが高いことが明らかに。理由を聞くと、「自分で運転する必要がなく、誰でも利用できるから」「公共交通が便利そうだから」「安全に利用できそうだから」という声が多くあがった。