Lenovoは、10.3型E Inkディスプレイを搭載したAndroidタブレット「Lenovo Smart Paper」を、米ラスベガスで現地時間1月5日に開幕した「CES 2023」に合わせて発表した。価格は399.99ドルからで、2023年後半に発売予定。

  • Lenovo Smart Paper

10.3型のアンチグレアE Ink タッチディスプレイ(1,872×1,404ドット/227dpi)を搭載し、システムにAndroid AOSP 11.0を採用したデジタルノートパッド。「ユーザーが慣れ親しんだペンと紙の感覚を提供する」という。

付属のケースに収納できる電池不要のスタイラスペン「Lenovo Smart Paper Pen」を同梱。フェルトペンと最大23ミリ秒という低レイテンシによって滑らかな書き心地を追求している。4,096段階の筆圧検知と傾き検出に対応しており、ボールペンや鉛筆、マーカーなど9種類のペン設定が選べる。メモ帳のテンプレートは罫線/線、グラフ、白紙、楽譜原稿用紙など74種類を用意する。

本体に64GBのストレージを備え、約50GBの利用可能領域を確保。「50,000ページを超えるメモページを保存するのに十分なスペース」だという。手書きメモはテキストに変換でき、キーワード検索も数秒で実行可能。さらに2つのマイクを内蔵しており、メモを取りながらボイスレコーダーとしても利用できる。自分が書いた特定のテキストを選ぶと、そのときの発言内容を短く再生する機能も装備するという。

Lenovo Smart Paperアプリを使うと、ユーザーはメモや電子書籍にどこからでもアクセスできる。クラウド同期を使用してファイルをバックアップし、iOS/AndroidやWindows搭載デバイス間で同期可能。同アプリで音声録音を書き起こしたり、テキストをさまざまな言語に翻訳したりすることも可能としている。

E Ink画面は24段階の明るさ自動調整と色温度調整に対応する。IEEE 802.11ac準拠の無線LAN機能(2.4/5GHz対応)を備え、Bluetooth 5.2 BLEにも準拠。SoCはRockChip製「RK3566」(1.8GHz×4)、メインメモリは4GB。USB 2.0準拠のUSB Type-C端子を備える。

フルメタルボディに容量3,550mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載。本体サイズは195×226×5.5mm、重さは408g。カラーはストームグレイ。付属品は上記のスタイラスペンやケースのほか、アダプター、USBケーブルなど。