ローランドは、電子ドラム「Vドラム」シリーズにエントリーモデルの「TD-02KV」と「TD-02K」を追加し、2023年1月28日より販売を開始する。市場想定価格は「TD-02KV」が66,550円前後、「TD-02K」が50,600円前後。
今回発売となる「TD-02KV」と「TD-02K」は電子ドラム「Vドラム」シリーズのエントリーモデル。ともに16種類のドラム・キット音色を搭載する新開発の音源「TD-02」がセットに組み込まれており、ナチュラルなドラムサウンドだけでなく、太く加工されたスタジオキットや、コンサートで演奏しているようなロックドラムまで、さまざまな音楽スタイルに対応する。また、昨今のヒット・チャートで聞かれるようなエレクトロニック・ドラムのサウンドでも演奏できる。
各パッドは、ダイナミクス幅やレスポンスに優れ、パッド表面のラバー部分は心地よい打感で演奏できるようになっていて、好みに合わせて角度や位置の調整が行える。両モデルともに、シンバル・パッドは、演奏時の自然な揺れを再現し、チョーク奏法にも対応。ボウ部分とエッジ部分で異なるサウンドを鳴らせる構造になっている。ハイハットは、ペダルの開閉に合わせてオープンからクローズまで細かくサウンドが変化する。ハイハット・ペダルとキック・ペダルは、騒音に配慮した低振動設計になっており、特に打撃音や振動の大きいキック・ペダルには、ペダルとセンサーを一体化したビーターレス・タイプを採用。階下への振動を抑えられる。「TD-02KV」のスネア・パッドには、メッシュ素材をローランド独自の技術で2層に重ねたメッシュ・ヘッドの「PDX-8」を採用。アコースティック・ドラムのような自然な打感と跳ね返りを得られ、ヘッド/リムの叩き分け、クロス・スティック奏法にも対応する。
両モデルともに新設計のスタンドを導入している。「TD-02KV」は、4本支柱のスタンドで、アコースティック・ドラムに近い位置で各パッドを配置できるようセッティング幅が広くなっている。「TD-02K」では3本支柱のスタンドを採用し、子供に合わせた低いセッティングも行える。
また、ドラムの上達に役立つコーチ機能を搭載。5種類の練習メニューを用意し、タイミングの正確さやテンポ・キープができているかをスコアで表示してくれ、難易度も選択できる。メトロノームはボタンひとつですぐに鳴らせ、テンポ、拍子、リズム・タイプ、サウンド等を変更可能。テンポに合わせてLEDを点滅させることもできる。さらに、Mac/Windows用の無料ドラム練習アプリケーション「Melodics for V-Drums」を活用すれば、さまざまなジャンルの練習曲を使って、視覚的にも楽しみながらレッスンを進められる。BOSSブランドより発売されているアダプター「Bluetooth Audio MIDI Dual Adaptor(BT-DUAL)」を使用すると、スマートフォンなどとワイヤレス接続でき、お気に入りの曲やレッスン・ビデオを音源から再生したり、音楽制作アプリに演奏データを送信することも可能。
外形寸法(必要占有面積)は、「TD-02KV」がW1,200×D×1,100×H1,200mm(椅子含む)で、質量は14.3kg。「TD-02K」の外形寸法(必要占有面積)はW1,000×D1,100×H1,150mm(椅子含む)で、質量は12.1kg。ともに、ACアダプター、専用接続ケーブル、ドラム・キーなどが付属する。