懲戒処分とは、会社のルールに違反した従業員に対し、その違反内容に応じて制裁を加えること。最近は、SNSでの情報漏洩や使い方が問題で懲戒処分になったというニュースも多いですね。

そこで今回はマイナビニュース会員512人に「懲戒解雇」についてアンケート。これまで働いていた職場で、「懲戒処分」になった人はいたか、また、どのような問題行為が原因で処分を受けたのか聞いてみました。

  • これまでに職場で懲戒処分をされた人を見たことがありますか?

Q.これまでに職場で懲戒処分をされた人を見たことがありますか?

・「ある」……51.6%
・「ない」……48.4%

マイナビニュース会員512人の中で、職場で懲戒処分をされたことを見たことがある人は51.6%でした。およそ2人に1人の割合で、意外と身近な問題であることがわかります。実際にどのような理由で懲戒処分になったのでしょうか。

Q.どのような理由で懲戒処分になったのか、具体的に教えてください

勤務態度が理由

「社長の機嫌を損ねてしまった」(卸売業/男性/43歳/愛媛県)

「遅刻の常習で注意されても変わらなかった」(会計事務所/女性/41歳/愛知県)

「副業禁止の規定違反」(デザイン/男性/37歳/大阪府)

「店用タブレットで、いかがわしい動画を長時間視聴していた」(飲食店/男性/47歳/宮崎県)

「朝の点呼で二回、飲酒検査で引っ掛かってました」(運送業/男性/41歳/沖縄県)

「社内ルールを逸脱した契約手続にて、勝手に会社の承認なく相手方と契約を締結したこと」(不動産/男性/31歳/埼玉県)

何度も遅刻する、勤務中に堂々とサボるといった勤務中の態度が問題となって懲戒処分となった人もいれば、副業禁止など定めていた社内ルールを破ったことが問題で処分を受けた人もいました。中には社長の機嫌をそこねて懲戒処分になってしまったという人も。どのような行動が原因だったのか気になりますね。

犯罪、事故、問題行動を起こしてしまったことが理由

「アルバイト店員が厨房で食器や食材をいたずらし、写真を撮りさわぎになった時にクビになりました」(飲食店/女性/33歳/北海道)

「女子トイレの盗撮」(製造業/男性/63歳/大阪府)

「ショップの商品を不正万引きです」(シューズメーカー/男性/47歳/神奈川県)

「外部のものに情報を流出させ、懲戒解雇」(風俗営業/男性/48歳/山口県)

「悪質な書類の改ざん」(公務員/女性/56歳/栃木県)

「お客様から預かった荷物を抜き取り、古物商に転売して小遣い稼ぎをしていたのがバレて懲戒解雇になりました」(運送業/男性/53歳/大阪府)

店内でお店の商品や設備を不適切に扱った動画をSNSにアップし、炎上したというニュースが度々聞かれますね。今回のアンケートでもそのような問題行為で懲戒解雇となった人もいました。書類の改ざんや立場を利用しての盗撮などは会社の社会的信用の損失にもつながるため、処分は妥当と言えるでしょう。

使い込みや不正受給など金銭問題が理由

「交通費をもらっていたのに、自転車通勤していた」(運送・内務/男性/46歳/東京都)

「遠恋の彼氏とデートする旅費を出張経費として精算」(マスコミ/男性/59歳/東京都)

「公金横領したことが発覚した」(保険代理店/男性/60歳/千葉県)

「資金を私的に使い込んだ」(システム開発/男性/51歳/東京都)

「から出張をして出張費をもらってた」(サービス/女性/57/東京都)

政治家のカラ出張事件が新聞をにぎわせたこともありましたね。今回のアンケートでも、カラ出張の不正請求や、実際にはかかっていない交通費を請求していたことで、懲戒処分を受けていた例もありました。ごまかしきれると思っていても、どこかでほころびが生じ、遅かれ早かれ明らかになるものです。

不倫に浮気などの「男女関係」が問題

「何人も不倫をしていて一気に会社で大問題になった」(物流センター/男性/40歳/茨城県)

「上司と不倫してたから」(病院/女性/47歳/沖縄県)

「店長とバイトの不倫」(警備業/男性/44歳/東京都)

「店の従業員の未成年の女子を連れ回しで解雇されていました」(飲食業/男性/53歳/東京都)

「取引先の相手と不倫をしていたことがわかり、減給処分とされていた」(広告代理店/女性/48歳/千葉県)

男女の出会いの場として、職場を挙げる人は多いですね。独身男女が職場で出会って恋愛に発展する分には問題ありませんが、これが既婚者だと話は別!さらに立場を利用して執拗に交際を迫ったり、大事な取引先の関係者にまで手を出していたとなると、処分は免れないでしょう。

まとめ

今回のアンケートでは、2人に1人が職場で懲戒処分になった人を知っていると回答。懲戒処分は、戒告、減給、出勤停止、降格などいろいろな種類がありますが、会社の情報を外部に流出させたり、金品の着服、犯罪を犯したことによって、一番重い懲戒解雇になった人も珍しくありませんでした。

さまざまな処分を受けた人が多い中、「不当に処分された」人を身近で見ていたというケースも。自分は真面目に働いているのだから懲戒処分なんて関係ないと考える人もいるかもしれませんが、いつ自分の身に降りかかってくるかわかりません。自分を守るためにも、懲戒処分について知識を深めておくことも必要かもしれませんね。

調査時期: 2022年11月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 512人
調査方法: インターネットログイン式アンケート