俳優の沢村一樹と高嶋政伸が、このたびテレビ朝日系スペシャルドラマ『新春ドラマスペシャル DOCTORS~最強の名医~ファイナル』(3日21:00~)のクランクアップを迎えた。

  • 左から高嶋政伸、沢村一樹=テレビ朝日提供

普段は患者に笑顔で優しく接するスゴ腕の外科医だが、自分が信じる医療のためなら目的・手段を選ばない非情な一面も持ち合わせる医師・相良浩介(沢村)と、腕は確かだけど人間性にやや問題アリな外科医で現在は院長の卓ちゃんこと森山卓(高嶋政伸)が、対立しながらも患者を救い、医療のために尽力する姿を描いてきた今シリーズ。最新作では森山の暴挙から、相良が退職願を出してしまう事態に。相良は堂上総合病院を去ってしまうのか。因縁の2人は一体どんな決断をするのか。シリーズ最後にして最高のバトルが幕を開ける。

高嶋と2人そろってのシーンでのクランクアップとなった沢村。花束を受け取り、11年間ともに作品を作ってきたスタッフ、キャストへの感謝を述べた。「(ファイナルだということが)まだピンときていない」という沢村だったが、前々日くらいから徐々に実感を抱き始めたそう。そしてこれまで『DOCTORS』の撮影を終えると、次回の撮影での再会を約束する意味で「またね」と言って現場をあとにしていたのが、「もう“またね”じゃないのかぁと思うと、すごく寂しい気持ちになって……」と声を詰まらせた。「11年間ライフワークの1つだった『DOCTORS』がなくなるのが、まだ信じられない」と正直な思いを吐露し、「本当に幸せな11年間だったと思う」と話す沢村の目には涙が。横で沢村の挨拶を見守っていた高嶋がそっと歩み寄ると、2人は熱い抱擁を交わし、最後まで絆の強さを見せた。

そして少し遅れて高嶋がクランクアップ。沢村から渡された花束を手に、時おり笑い話も混じえながら11年間を振り返った。「『DOCTORS』では、いろいろ考え、いろいろ悩んだ」と高嶋。「この11年間の『DOCTORS』でいただいた、宝石のような財産は今後の私の役者人生に必ず活かしたいと思います」と力強く宣言した。

コメントは以下の通り。

■沢村一樹(相良浩介 役)

クランクアップにあたって何を言おうか考えようと思ったんですけど、まだあんまりピンときてなくて……。一昨日くらいから、「あっ、終わりなんだ」と思い始めました。自分のなかで11年間ずっと『DOCTORS』が終わったら、「またね」と言っていたんですけど、もう「またね」じゃないんだなと……。なんだか、「またね」と言ってバイバイしていたのが、もう「またね」じゃないのかぁと思うと、すごく寂しい気持ちになって……。11年間、ライフワークの1つになっていて、「そろそろ『DOCTORS』だな」と思うと、相良先生を思い出す時間があったりしていたのが、「次はもうないんだよな」というのが、ちょっとまだ信じられない気持ちです。

ただ、この11年間、プロデューサーの皆さんのおかげで、同じスタッフさんを集めていただき、他のレギュラー出演者の方々も言っていましたが、すごく居心地のいい現場でした。皆さんが作った空気のなかで、僕らは楽しく過ごさせてもらったので、こういう11年を過ごせたのは……すごく……。

あぁ泣きそうだな……この作品との出会いもそうだし、こうやって同じスタッフさんと11年やれたのは、本当に幸せな11年間だったと思います……そして見てくださる視聴者の方が11年間応援してくださったおかげだと思うので、それも感謝しながら、1月3日のオンエア、楽しみにしたいと思います!

1つだけ……もしも『新DOCTORS』が始まったとき、僕がいないというのだけはやめてください(笑)。本当に幸せでした……皆さんのおかけで、本当に幸せな時間でした! ありがとうございました!

■高嶋政伸(森山卓 役)

11年にわたって素晴らしいスタッフキャストの皆さまとご一緒できたこと、本当に幸せだと思っております。11年で一区切り、ということですけどもあっという間だったという感じがいたします。が、そこから月日が経ち、今は5歳の息子と3月に生まれたばかりの子と、新しい家族ができております。そう考えると11年という時間というのは決して短くなかったなと、そんな気がいたします。

この11年間に本当にいろいろなことを教えていただきまして、いろんなことを悩みましたし、また本当に楽しいことも経験させていただきました。この11年間の『DOCTORS』でいただいた、宝石のような財産は今後の私の役者人生に必ず活かしたいと思いますし、必ず活かすつもりでございます。本当に楽しかったです! ありがとうございました! そしてまたお会いしましょう(笑)。