グランドセイコーの2022年秋冬モデルを実機でご紹介しよう。すべて発売中だが、価格は2023年1月23日以降に改定されるモデルがあるので、改定後価格についても記述した。また、精度表記はグランドセイコー独自の規格に基づき、工場出荷前にムーブメント単体の状態で、6姿勢差・3温度差の条件下で測定した場合の精度となる。
スポーツコレクション「SBGN029」「SBGN027」
時差のある地域の時刻調整時に、時計を止めることなく時針のみを修正できる「時差修正機能」を搭載。上下ツートーンのダイヤルリングにより、GMT針が指す時刻の夜/昼を直観的に理解できる。
ダイヤルがダークブルーの「SBGN029」とブラックの「SBGN027」をラインナップするが、カラー以外の仕様は同じ。ムーブメントはクオーツキャリバー「9F86」、精度は年差±10秒。
ケースサイズは39.0mm(横)×45.9mm(縦)×厚さ12.3mm、重さは151g。ケースとブレスレットの材質はステンレススチール、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、裏ぶたはスクリューバック、防水性能は20気圧。価格は両モデルとも385,000円。価格改定後は429,000円。
ヘリテージコレクション「SLGH013」
ケースとブレスレットに、世界最高レベルの耐食性(錆びに耐える性質)を備えた「エバーブリリアントスチール」を採用。型打ち模様の陰影と、シルバーに近い淡いブルーの色調は、岩手山に訪れる春の雪解けを表現。光の角度で表情が千変万化する。
ムーブメントは自動巻(手巻き付)の機械式キャリバー「9SA5」、精度は平均日差+5秒~-3秒、パワーリザーブは約80時間。
ケースサイズは40.0mm(横)×47.2mm(縦)×厚さ11.7mm、重さは154g。ケースバックはシースルー、風防は内面無反射コーティングボックス型サファイアガラス、防水性能は10気圧。価格は1,100,000円
ヘリテージコレクション「SBGY011」
夜明け、おぼろげに空が明るくなっていく「朝ぼらけ」。その情景を繊細な型打ち模様とホワイトダイヤルで表現した「SBGY011」。
分針と秒針は緩やかなカーブを描き、ダイヤルとの距離を最小化して時刻の判読性を高めた。驚くべきことに、針の一本一本は手作業で曲げられている。
ムーブメントは手巻きスプリングドライブ「9R31」、精度は平均月差±15秒(日差±1秒相当)、パワーリザーブは72時間。ケースサイズは40.0mm(横)×46.2mm(縦)×厚さ10.5mm、重さは77g、素材はステンレススチール、風防は内面コーティングのボックス型サファイアガラス、ケースバックはシースルー、防水性能は10気圧。価格は935,000円。価格改定後は1,034,000円。
ヘリテージコレクション「SBGW291」
グランドセイコーのデザインのルーツ「44GS」(1967年)をベースに進化してきた「44GS現代デザイン」。そのラインナップの中で最小のケースを持つモデルが「SBGW291」だ。
男性女性を問わない着けやすさと、ザラツ研磨による歪みのないシャープな造形美を実現。細めのインデックスと針は多面カットで美しく、視認性も高い。
ムーブメントは手巻きの機械式キャリバー「9S64」、静的精度は平均日差+5秒~-3秒、パワーリザーブは約72時間。
ケースサイズは36.5mm(横)×42.7mm(縦)×厚さ11.6mm、重さは66g、ケース材質はステンレススチール、内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、裏ぶたはスクリューバック、レザーストラップの素材はクロコダイル、防水性能は10気圧。価格は605,000円。価格改定後は671,000円。
エレガンスコレクション「SBGY013」
エレガンスコレクションの「SBGY013」は、真冬に諏訪湖(長野県)が全面凍結したときに現れる「御神渡り」がテーマ。太陽光を反射して輝く結氷をイメージしたダイヤルが特徴だ。
ムーブメントは手巻きスプリングドライブのキャリバー「9R31」、平均月差は±15秒(日差±1秒相当)、パワーリザーブは約72時。なお、スプリングドライブは本作のモチーフである諏訪湖にほど近い、セイコーの「信州 時の匠工房」で作られている。
ケースサイズは38.5mm(横)×43.7mm(縦)×厚さ10.2mm、重さは116g。ケースとブレスレットの材質はステンレススチール、ケースバックはシースルー、風防は内面無反射コーティングのサファイアガラス、防水性能は日常生活防水。
ブレスレットは、ドレッシーでエレガントな九連タイプ。繊細なテクスチャーのダイヤル、ザラツ研磨が美しいケースとよくマッチしている。価格は1,045,000円。価格改定後は1,155,000円。