スタイルアクトは12月27日、東京都区部の「保育園に入りにくい駅ランキング(2023年度入園版)」を発表した。

待機児童数は、「各駅の0歳児の人口」から「各駅の認可保育所を中心とし、区が定める基準を満たす保育サービスを提供する専用施設の0歳児定員」を引いて算出。待機児童数の潜在需要を把握するため、各行政区に対して町丁目毎の0歳児人口の調査を行い、0歳児人口の総数を最大需要と推計し、さらにそれらを駅単位で集計している。

  • 東京都区部の「0歳児の認可保育園に入りにくい駅ランキング」15駅

    東京都区部の「0歳児の認可保育園に入りにくい駅ランキング」15駅

2022年10月時点、東京都区部の各行政区により公表されていた最新データをもとに、2023年4月時に、0歳児の保育所潜在需要がどの程度になるかを推計し、保育園に入所しにくい駅を調査した結果、1位「篠崎」(江戸川区)、2位「西葛西」(江戸川区)、3位「一之江」(江戸川区)と、江戸川区がTOP3を独占。昨年と上位3駅の顔ブレに変化は無いが、ワースト1位の「篠崎駅」では倍率11.9倍(前年11.2倍)とゼロ歳人口の増加の定員の減少で悪化している。

続く4位も江戸川区の「平井」がランクインしており、同区では区の方針もあり認可保育園への入園は極めて難しい状況が続いている。以下、5位「矢口渡」(大田区)、6位「菊川」(墨田区)、7位「小岩」(江戸川区)、8位「葛西」(江戸川区)、9位「池上」(大田区)、10位「西大島」(江東区)となった。

  • 東京都区部の「0歳児の認可保育園に入りにくい行政区ランキング」

    東京都区部の「0歳児の認可保育園に入りにくい行政区ランキング」

「認可保育園に入りにくい行政区ランキング」でも、昨年に引き続き「江戸川区」が1位に。倍率はダントツの8.01倍という結果に。同区では独自の保育ママ制度で0歳時保育をサポートしているが、区全体の保育ママ定員が前年282名から本年約270人に減少、同行政区の推計0歳人口は4,619人と保育ママと0歳人口に大きな乖離が見られる。尚、同区では2020年以降住民基本台帳人口の特に日本人人口の減少が続いている。

続いて、昨年3位の「大田区」(倍率4.30)が2位にランクイン。ワースト10に2駅がランキングしており、認可保育園の入園倍率は4.30と高い。以下、3位「台東区」(同4.20)、4位「江東区」(同3.91)、5位「足立区」(同3.78)、6位「荒川区」(同3.69)、7位「世田谷区」(同3.56)、8位「練馬区」(同3.47)、9位「中央区」(同3.41)、10位「中野区」(同3.27)と続いた。