札幌から南西方面へ車で2時間ほど、羊蹄山の麓に広がるニセコ町は、北海道の中でも特に冬に盛り上がるスキーリゾート地です。そんなニセコに12月、ホテル「雪(せつ)ニセコ」がグランドオープしました。

オープニングセレモニーの様子を、施設の魅力とともにご紹介します。

  • 2022年12月にグランドオープンした雪ニセコ 画像提供:雪ニセコ

ラグジュアリーホテル「雪ニセコ」とは?

本ホテルは、シンガポールを拠点とする「SCグローバル・デベロップメンツ」が手がけたラグジュアリーホテル。多様な客室から、ジムやヨガスタジオ、会議室のように利用できるビジネスセンターなど、さまざまなシーンでの滞在にマッチする施設です。

ゲレンデでのアクティビティの拠点として使いやすい点にも注目で、館内にはスキーやスノーボードのレンタルショップも併設されており、手ぶらで来ても問題ありません。

食事や温泉というポイントからも北海道の恵みを存分に満喫できる上に、地元アーティストの作品やアイヌの工芸品が館内のいたるところに展示されていて、北海道の文化にも触れることも可能です。

  • 廊下に展示された「アイヌ伝統工芸作家」貝澤守さんによる工芸品

  • エントランスには「彫刻家」名和晃平さんの鹿の剥製を使ったアートも

オープニングセレモニーが開催されました

グランドオープンセレモニーは、SCグローバル・デベロップメンツの創業者、会長のサイモン・チョンさんの挨拶より開始。特に印象に残ったのは、ホテルのプロジェクトを進める際に、インスピレーションを受けた「雪月花」についてのお話。

  • グランドオープンセレモニー

唐の時代の詩人「白居易」の詩から引用されたこの言葉には、「特に雪、月、花があるときに君のことを想う」という意味が込められています。ニセコの四季の魅力と自然の美しさを完璧に捉えていることから、ホテルのコンセプトとして採用されたと言います。

ニセコの魅力を存分に味わうことができるさまざまな設備

長期滞在も可能な落ち着きのある客室は7種類

最も広い「4ベッドルームペントハウス」から「スタジオ」まで、客室は7種類のタイプが用意され、もっともコンパクトな「スタジオ」でも部屋の大きさは41平方メートル~と、かなり広めの設計となっているので、ゆったりとした滞在が可能。

全室ともにキッチン、冷蔵庫、洗濯機が完備されたアパートメントタイプのため、長期滞在にも適しています。

  • 「スタジオ」タイプの客室 画像提供:雪ニセコ

客室を含め、ホテル全体のデザインを手がけているのは、世界の建築家TOP100にも選ばれたモク ウェイウェイさん。中庭の周りを建物が囲むような形は、ニセコエリアではあまり見られない独特な手法で、手がけたご本人としても特に力を入れたポイントだそう。

  • 「3ベッドルームスイート」からの景色 画像提供:雪ニセコ

印象的だった客室の特徴はその窓の大きさ。東側には羊蹄山(ようていざん)、西側にはニセコアンヌプリと、二つの山に囲まれた立地を最大限に活かし、部屋の中からでもニセコの自然を存分に味わえるような造りとなっています。

特に、羊蹄山は地元では「蝦夷富士(えぞふじ)」とも呼ばれるほど稜線が美しい独立峰。標高1,898メートルと、窓越しでもかなりの迫力を感じられますよ。

温泉は「大浴場」と「貸切温泉」を選べます

温泉地としても有名なニセコは、エリア内にいくつもの泉質が違う源泉があり、雪ニセコの温泉の泉質は、ナトリウム塩化物-炭酸水素塩泉。「美肌の湯」と呼ばれることが多いこの泉質は、滞在の質をさらに高めてくれること請け合いです。

  • くせがなく入りやすい炭酸水素塩泉の大浴場 画像提供:雪ニセコ

また、大浴場にはサウナも設置されています。温度がそれほど高くないサウナのため、慣れていない方でも気軽に使えるのも嬉しいポイント。サウナ、水風呂、外気浴と、サウナ好きの定番の楽しみ方もできるので、ニセコの空気の中で「整う」体験をしてみてはいかがでしょうか。

  • 事前予約制の貸切温泉でプライベートな温泉時間を 画像提供:雪ニセコ

大浴場に加えて事前予約制の貸切温泉も用意され、他のゲストに気兼ねなく、カップルやファミリーでのゆったりとしたバスタイムを楽しみたい場合には、ぜひ利用してみましょう。

北海道の恵みをニセコで堪能

食事に関しても、名店がそろっています。札幌に本店を構える「天ぷら あらき」や、完全予約制の和食懐石「蟹鮨 加藤 INORI」の営業もグランドオープンに合わせ営業を開始。

  • ミシュラン二つ星を獲得した札幌の名店「天ぷら あら木」もオープン 画像提供:雪ニセコ

オープニングパーティ会場の「méli mélo -Yuki No Koe-」は、朝食会場も兼ね、北海道産の食材を使用したフレンチとイタリアン料理のレストランとして、ランチやディナーでの利用も可能。羊蹄山を目の前にした開放的な店内での食事を楽しめますよ。

  • 時間帯によって使い分けられる「méli mélo -Yuki No Koe-」 画像提供:雪ニセコ

さらに、東京を中心に国内では16店舗、アメリカやシンガポールにも出店しているラーメンの名店「AFURI」も、ホテルに合わせたスタイルで営業中。もっとも人気の味は「柚子塩らーめん」ですが、豚骨ベースのものやつけ麺など、源泉素材で作る自家製麺のメニューが用意されています。

  • 「AFURI(阿夫利)」の「柚子塩らーめん」も見逃せません

スパやジムなど、館内の設備が充実

温泉やサウナに加えて、トレーニング器具やランニングマシンが並ぶ24時間いつでも使えるジム、さまざまなスタイルのヨガやピラティスの講座を受けられる「Studio En」、東洋医学をベースとしたプログラムを提供する「六花(りっか)スパ」など、エリア内最大のウェルネス施設も、ホテルの大きな魅力のひとつでしょう。

  • Lapidem Tokyoとのコラボレーションによるスパ施設 画像提供:雪ニセコ

さらに「ビジネスセンター」では、プリンターが完備され3つの仕事用の個室が用意され、会議室として利用するのはもちろん、集中して仕事に取り組みたい時にも便利な空間。旅先での仕事、ワーケーションも順調に進められること間違いなしでは?

  • ワーケーションに適した空間も完備 画像提供:雪ニセコ

最後にご紹介したいのは、スノースポーツのスペシャリスト「Rhythm Japan(リズム ジャパン)」が運営するスノースポーツ専門店です。館内にあるため気軽に利用できる上に、初心者から上級者までスノーアクティビティに関するさまざまなニーズに応えてくれますよ。

  • スノーアクティビティの準備はここでそろいます

国内屈指のスノーリゾートを、ホテルを拠点に楽しんでみてください。