子どもにプレゼントを贈っても、すぐに飽きちゃうかも……。子育てをされている方なら、一度は感じたことがあるかもしれません。孫娘にプレゼントを贈ったおばあちゃんのエピソードを描いた漫画に、多くの共感が寄せられました。

中1と小4の娘さんのママでイラストレーターの「てらちあ」さん(@terachia_a)が投稿した漫画をご紹介します。

プーチの思い出です
(プーチはセガトイズから出ていたロボットペットです)(@terachia_aより引用)

  • (@terachia_aより引用)

「飽きちゃうかもしれんけど……」というてらちあさんに「飽きるのはあたりまえよ」と返すお母さん。「渡した時点でプレゼントの役目は果たしてるんやで」と言うように、「好きなおもちゃを買ってもらえた!」という思い出は、なかなか忘れられない思い出になるかもしれません。

この投稿に「私も子供になにかプレゼントするときは、思い出をあげる気持ちになってあげたいと思います」という声や、「お母さんかっこいい……それわかる。いまだに祖父にファミコン買ってもらったこと35年前なのに鮮明におぼえてます」「欲しかった物を買って貰えたって思い出ってホント大事ですよね~」と、自分の体験と重ねるコメントも寄せられました。

またこの漫画は、プーチを手掛けたセガトイズの担当者さんにも届いたよう。セガトイズの公式Twitterアカウントから、「素敵な漫画を書いていただき、ありがとうございます 現在のセガトイズ社員には、当時プーチの開発に携わっていた人、子どもの頃にプーチで遊んだ人が入り混じっていますが、本当にたくさんの思い出がある商品です! てらちあさんの思い出にプーチがあってうれしい気持ちになりました」と心温まるリプライも投稿されていました。

ちなみにてらちあさん自身は、小学生の頃、クリスマスにファミコン本体と密教をモチーフにした漫画『孔雀王』のゲームソフトをもらったそう。SFとオカルトとホラーが大好きだというお母さんの趣味が色濃く出たプレゼントのような……。

「飽きてしまうかも」とのことでしたが、その後の娘さんとプーチについて、投稿者のてらちあさんにお話を伺いました。

投稿者に聞いてみた!

――「飽きちゃうかも」と言われておりますが、贈られたプーチで長女さんはその後も遊ばれましたか?

はい、その後もしっかりかわいがり、遊びました! こちらのプーチにはニンテンドー3DSと連携して遊べるオリジナルのゲームが付属しており、そのゲームもとても丁寧につくられていたおかげで長く楽しむことができました。 ご質問のこたえとはズレますが……こういったゲームはスタッフロールなどが存在せず誰がつくられたかわからない場合も多いのですが、名前の出ない開発者さんたちに感謝しております。

――お母さんの言葉に「金言」という声が寄せられていたり、長女さんの様子に自分もそうだった、というリプライも数多く投稿されています。

金言、と言ってくださるかたには多少照れ臭い思いがありましたが、自分のエピソードを教えてくださった方には、ひとつひとつのエピソードに心があたたかくなりました。みなさんのあたたかい思い出が呼び起こされたようで、描いてよかったー! と思っています。

また、こちらを読んで「今度のクリスマスプレゼントに子供から○○を要望されていたから、うまく別のものに誘導しようと思っていたけど……やっぱり欲しいものをあげよう」と言ってくださる方もいて、これが一番うれしかったです。

――お母さまの素敵な言葉のエピソードですが、「ブラストドーザーを100%クリアしている」という最後のコマも注目されています。普段はどのようなお母さまでしょうか?

スーパーの生鮮コーナーでパートをしていた、特に珍しい経歴はない、ふつうの母です。ただ思い返せば、私のゲーム好きを一度も否定せず、さらに理解しようとし、そして少し私を超えてしまう瞬間があるというのは少し珍しいのかもしれません。

その超えた結果が「ブラストドーザー」に出てしまったんだと思います^^;


「こちらを見て、ふつうの母親ちゃうやん! と言われそうですね……ちょっとだけ変かもしれません」というてらちあさん、それは後々また漫画に描いていくかもしれません、とお話されていました。

てらちあさんのアカウントでは、娘さんやお母さんたちとのエピソードや、これまで遊んできたゲームのエピソードを漫画にして投稿されています。ゲームが好きな方ならきっと「あるある!」と思いそうな漫画も多数あるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。