三菱電機は12月26日、積雪に慣れていない都心部において突然大雪が降った場合でも困らないためのエアコンの大雪対策について解説した。
まず、12月2日〜4日に東京在住の30代〜50代男女600人を対象に実施した調査では、72.2%が「大雪対策への意識が高まっていない」と回答。また、積雪時のエアコンの不具合についても36.0%が「エアコン暖房の効きが悪いと感じたことがある」と答えている。
自宅での大雪対策に関しては「室内の寒さ対策」が48.3%で最多となった一方で、エアコンの大雪対策の意向については60.2%が「行う予定はない」と答えた。
その理由としては、「大雪対策をする必要がないと思うから」(33.5%)や「どのように対策したら良いかわからない」(25.2%)が上位に。
同調査では、昨年の都内における大雪を経験したものの、大雪対策への意識は低いままである事、必要性が理解されていない事や対策方法が周知されていないためにエアコンの大雪対策が浸透していない事が推察される結果となった。
まずやるべきことは室外機周りの除雪
大雪が降った後は、まず室外機の状態を確認することがポイント。雪が積もっている場合には、周辺、特に吹き出し口前の雪を200mm以上空くように取り除くことが重要となる。
室外機の上に積もった雪も取り除く必要があるが、室外機内部はフィンを傷つけたり怪我の恐れがあるため、触れないことが推奨される。お湯や水をかけて溶かすのも、かえって室外機の熱交換器に氷を溜めてしまい、フィンの目詰まりの原因となるという。
また、エアコンを効率的に使うためには、空気がスムーズに流れるように室外機周辺の風通りを良くしておくことが大切。ファンの前や横に観葉植物や段ボールなどの障害物を置いておくと、風を遮り、室外機の正面に雪が積もってしまう可能性もあるため、動かせるものはできるだけ片づけておくことが重要となる。
室外機設置時に気をつけたいポイント
室外機は北側や西側に設置していると、冬場などにおいて雪が室外機に吹き込んでしまい、室外から熱をくみ上げにくくなり、安定した稼働を実現できない可能性があるという。そのため、設置場所は、東側か南側が推奨される。
寒冷地では、室外機から排出されるドレン水で地面が凍結して思わぬ事故につながる可能性がある。室外機を設置する際には人の通る場所や地面が凍結すると問題のある箇所は避けること。また、別売部品の架台を使って雪害を回避することも必要という。