手つかずの自然が広がる北欧の島国・アイスランド。欧米を中心に世界から年間200万人(2019年時点)が訪れ、2010年代に旅行者数が約4倍も増加した人気急上昇中の旅先です。
高緯度に位置し、火山活動が活発な土地のため、独自の生態系やオーロラ・白夜など迫力ある自然風景が最大の魅力。
今回は、その中でも人生で一度は体験してほしいアイスランドの絶景自然アクティビティ5選をご紹介します。
1. 大自然の恵みを五感で楽しめる「BLUE LAGOON」
アイスランド観光の代名詞である、温泉スパ施設・BLUE LAGOON(ブルーラグーン)。
ケプラヴィーク空港からバスで30分の距離にあり、年間約90万人(2019年時点)が訪れる人気スポットです。
温泉成分のシリカが生み出す淡いブルーの美しい景色を楽しみながら、広大な温泉をめぐりましょう。温泉内のマスクバーで、アルガエ(藻類)などの自然由来の泥パックを顔や体に塗り、入浴しながらのスキンケアも楽しめます。
温泉のあとはアイスランドの自然の恵みを
充実した温泉スパだけでなく、宿泊施設やアイスランドの産物を楽しめる優雅なレストランなど、五感で癒しを感じられるフルリトリート空間のBLUE LAGOON 。
37〜40度のぬる湯に長時間入浴したあとの、アイスランドラムや北極イワナといったご当地料理は抜群。心身ともにリフレッシュできる極上の時間を過ごせます。
2. 時の流れを忘れさせるインフィニティスパ「GEO SEA」
温泉大国アイスランドで、絶景を楽しみたい方向けの温泉スパ施設「GEO SEA」(ジオシー)。
北部のフーサヴィークに位置し、地元の方も足を運ぶこじんまりとしたローカルスポットです。
GEO SEAの最大の特長は、水平線まで望めるオーシャンフロントのインフィニティ露天風呂。シロナガスクジラなども見られるスキャルファンディ湾と一体になったような感覚で入浴を楽しめます。
音楽やお酒を楽しみながらのサンセット入浴
GEO SEAが一番混み合うのがサンセットタイム。西向きのインフィニティ露天風呂から眺める景色は、息をのむほどの美しさです。
また、夜が長い9月〜3月の間には運が良ければ夕方以降にオーロラが見られるかもしれません。38〜39度のとろみのある温泉で交互浴しながら、幻想的な空間に浸ってみては。
3. まるでファンタジー! 滝の裏側から臨む「Seljalandsfoss」
1万以上もの滝があるアイスランドの中でも、最も有名な滝のひとつ「Seljalandsfoss」(セリャラントスフォス)。
南部に位置する落差60mの大きな滝ですが、世界中の旅行者を魅了する理由は滝を裏側から鑑賞できる点。豪快に降りそそぐ滝を360度どこからでも眺められるのは世界的にも珍しいです。
滝つぼ付近は水しぶきが強く、非常に滑りやすいため十分に注意しましょう。レンズふきやカメラを収納する袋の持参をおすすめします。数多くの滝が楽しめるアイスランドの中でも、随一の迫力と絶景が見られるSeljalandsfossは必ず訪れたい自然スポット。
4. 自然の造形美がたまらない「Jökulsárlón」氷河
「火と氷の国」と呼ばれるアイスランド。氷の世界の美しさを1年中見られるのが、南東部の「Jökulsárlón」氷河(ヴァトナヨークトル)です。
2019年に世界自然遺産に登録されたヨーロッパ最大の氷河。夏でも氷河湖に浮かぶ氷塊を楽しむことができ、冬の10月〜3月には氷の洞窟探索ツアーでにぎわいます。
自然が形づくる大小さまざまな氷山や氷塊は、透き通った白やエメラルドブルーで太陽に照らされると光り輝きます。その光景は寒さを忘れさせ、またたく間に氷河の美しさの虜になります。特に、冬のアイスランド旅で存分に堪能してほしい体験のひとつです。
5. 噴水までのドキドキ感! 間欠泉「The Great Geysir」
アイスランド名物のひとつ「The Great Geysir」(ゲイシール)。定番観光ルートのゴールデンサークルにある、ハウカダール渓谷の地熱地帯にある間欠泉です。
約5〜10分ごとに100度近い熱水を高さ約40mまで噴出するため、一種のアトラクションとして見る者を楽しませてくれます。時に火山噴火も鑑賞できるアイスランドですが、比較的安全かつ天候に左右されずに楽しめるのもおすすめポイント。噴水のわずかな気配を感じ取りながら、スリルのある写真撮影を楽しんでみてはいかがでしょう。
InstagramをはじめとするSNSの台頭とともに、その壮大な自然美に注目が集まっているアイスランド。自然から癒やしをもらうリトリート旅から、ありのままの自然を冒険するネイチャー旅まで、好みにあわせて世界有数の美しい自然スポットをめぐりにアイスランドへ飛び立ってみてはいかがでしょう。