JR東日本は27日、通勤定期運賃の変更認可申請(現行より約1.4%値上げ)が同日に国土交通大臣から認可されたことを受け、「オフピーク定期券」の運賃(現行より約10%値下げ)等について、国土交通大臣に届出を行ったと発表した。

  • JR東日本は「オフピーク定期券」を3月18日に販売開始。通常の通勤定期運賃の改定、鉄道駅バリアフリー料金の設定も同日に実施

「オフピーク定期券」は、コロナ禍により社会で高まっている3密回避や混雑緩和のニーズを踏まえ、首都圏において平日朝のピーク時以外の時間帯のみ定期券として利用でき、通常の通勤定期券より割安な「Suica通勤定期券」として発売。現行の通勤定期券と比べて約10%割安(鉄道駅バリアフリー料金を別途加算)とされている。発売日は2023年3月18日で、前売りは行わない。

「オフピーク定期券」は、東京の電車特定区間内完結となる区間が対象エリアに。JR東日本の路線と他の私鉄・地下鉄の路線にまたがる「Suica通勤定期券」においても、JR東日本の路線が対象エリア内であれば「オフピーク定期券」を選択できる。

対象エリアにおける各駅のピーク時間帯は、現在実施中の「オフピークポイントサービス」のピーク時間帯と同一の時間となる。一部の私鉄・地下鉄の駅においてもピーク時間帯を設定。各駅のピーク時間帯の詳細は特設サイトで確認できる。

  • 「オフピーク定期券」サービスロゴ(JR東日本提供)

  • 「オフピーク定期券」対象エリア(JR東日本提供)

なお、通学定期券に「オフピーク定期券」の設定はなく、現行の運賃から変更はない。「グリーン定期券」「FREX(東京~大宮間など)」に「オフピーク定期券」の設定はないが、その価格は通勤定期運賃と料金相当額の合算額であることから、通常の通勤定期運賃の改定にともない値上げとなる。

東京の電車特定区間内完結となる通常の通勤定期券は、3月18日発売分から改定後の運賃(現行より約1.4%値上げ。鉄道駅バリアフリー料金を別途加算)が適用となる。