俳優の安田顕が故郷・北海道を旅するBS日テレの特番『安田顕の港町ひとり旅』が、29日(19:00~)に放送される。
この番組は、安田が生まれ育った北海道の海岸線を、自由気ままにドライブ。19時からの第1話では、小樽を出発点に、積丹半島を目指して西へ。早速立ち寄った余市の漁港では、「僕が撮りましょうかね?」と自ら小型カメラを構え、やる気満々だ。港では、漁から戻った漁船が水揚げの真っ最中。ひょっこり訪れた安田に、漁港の人々はイカの刺身やつぶ貝など、獲れたての海の幸を大盤振る舞い。感動の連続に、安田は「ヤバい! ヤバい! すごい!」と思わず素のリアクションに。
漁師たちの利用する食堂に立ち寄ると、親子三代に受け継がれたおでんの出汁に舌鼓。出会った漁師一家の物語に、感情移入するあまりもらい泣きする。行く先々で歓待を受け、夜のお供に酒のアテまでいただいてしまう安田。あらためて、北海道の人々の温かさに触れていく。
この日のゴールは、積丹半島の神威岬。そこでは、北海道ならではの動物たちが出迎えてくれる。そして、偶然で幸せな出会いも。安田は焚き火を囲み、「出会う人によって、見えてくる景色とか感じることは変わってくるなとは、すごく思いましたね」と、しばし物思いにふける。
19時55分からの第2話の舞台は、北海道東北部。サロマ湖を起点に、オホーツク海を横目にしながら、女満別を目指す。「スタッフさんにわがまま言って、行かせてくれねえかって」と、大好きな中島みゆきが歌った「空がある限り」の世界観を肌で実感しようと、歌に登場する女満別の夕日を目指す旅へ出発。サロマ湖では、カキ漁に同行する。
この日の安田は、センチメンタルモード。中島みゆきを聴きながらのドライブに「ちょっと夢だった、これ」とつぶやく。コロナ禍で思うような活動ができなかった日々を振り返りつつ、心を何度も救ってくれた歌声に、思わず涙がにじむ。ところが、感傷的になる安田をある予想外の出来事が襲う。涙は一転、爆笑へ…。
夕日を目指す旅だが、道中は次第に雲行きが怪しくなり、土砂降りに。女満別の夕日という目的達成にも暗雲が立ちこめる。不安に駆られながらも、安田は天気の回復を信じ、東へと車を走らせる。網走市街に入ると、同市を舞台にした映画『幸福の黄色いハンカチ』をめぐる父との記憶が蘇る。あいにくの雨は続くが、果たして女満別の夕日は拝めるのか…。
安田は「夕景を求めて、海岸沿いをドライブしながら地元北海道を巡るひとり旅。普段インドアな私ですが、自然の雄大さを堪能させていただきました。大空町の湖畔で見た奇跡のような夕景が忘れられません。ぜひ、ご覧ください」と話している。