登山地図GPSアプリ「YAMAP」を運営するヤマップは「YAMAP」の登頂数(活動日記数)が多かった山をエリア別に集計した、2022年に『登られた山』ランキングを公開した。

  • 藻岩山・山頂からの景色

2022年に北海道エリアで最も登られた山は、札幌の中心地に近い「藻岩山」。登山の活動を記録した「活動日記」の数も前年比80.7%増となり、2年連続の1位となった。

2位には、札幌の市街・パノラマを一望できる「三角山」が。3位には道内最高峰を誇る日本百名山「旭岳」がランクイン。以下、支笏湖をはじめ雄大な景色を堪能できる「樽前山」、スキージャンパーの目線から札幌の街並みを望める「大倉山」と続いた。

  • 安達太良山・矢筈森付近

東北エリアでは、ロープウェイもあり、家族連れや初心者の方でも気軽に楽しめる東北を代表する日本百名山「安達太良山」も2年連続の1位となった。

2位には、猪苗代湖を望む「磐梯山」が。朝日連峰・蔵王など抜群の眺望を楽しめる「月山」が3位に。以降、五色沼(魔女の瞳)で知られる「一切経山」、紅葉の絶景・神の絨毯で知られる「栗駒山」と、雄大な自然景観を有する名高い山々がランクインした。

  • 高尾山・山頂から富士山を望む

関東エリアは、都心からのアクセス手段が豊富な西東京〜神奈川エリアに多くの方が訪れていることがわかる結果に。「高尾山」に続き、丹沢南部を代表する人気の山「塔ノ岳」が2位に。

3位には今年、ふもとに観光案内所を新設するなど来訪者の誘致を強化した「筑波山」がランクイン。次いで、相模湾や富士山を望む「大山」、夏の清涼を楽しめるロックガーデンが魅力の「御岳山」と続いた。

  • 立山・雷鳥沢ヒュッテ付近

北陸エリアは、浄土山、雄山、別山合わせた立山三山で知られ、四季折々の美しい景観が楽しめる「立山」が2年連続で1位に。2位には国内有数の花の山として様々な高山植物が見られる「白山」が。

3位は市街地に近く、標高も低いことから学校の遠足行事にも選ばれる「文殊山」。次いで、県内外から多くの登山者が訪れる日本百名山「荒島岳」が4位に。5位には柏原新道から鹿島槍ヶ岳への稜線歩きも魅力の「爺ヶ岳」が初めてランクインした。

  • 燕岳

甲信越エリアは、北アルプスの入門の山としても知られ360度の大パノラマを楽しめる「燕岳」が大きく伸長し1位となった。ロープウェイで 2,611mまで移動でき、手軽に日帰り登山を楽しめる中央アルプス「木曽駒ヶ岳」が2位に。

3位には富士山・南アルプスなど美しい展望を誇る百名山「大菩薩嶺」が。4位には八方池の水面に映る山々と唐松岳へ向かうルートとしても人気の「八方山」がランクイン。ルートが豊富な「赤岳」が5位となった。

  • 猿投山・山頂からの景色

東海エリアは、初心者でも登りやすい遊歩道が整備され、名古屋近郊の霊山として崇められている「猿投山」が2年連続の1位に。2位には、岐阜市にほど近く美しい夜景も望める「金華山」が。

3位には3年ぶりに行動制限のない夏山シーズンを迎えた「富士山」が初めてランクインした。また、初心者でも登りやすい「乗鞍岳」も初のランクインとなり4位に。植物園やキャンプ場もあり地元に愛される「弥勒山」が5位と続いた。

  • 金剛山・山頂

近畿エリアは、四季を通じて登山者や観光客で賑わう金剛山地の主峰であり、山頂にある時計台とライブカメラがユニークな「金剛山」が2年連続の1位。琵琶湖や鈴鹿山脈を一望できる滋賀県の最高峰であり、スキー場跡地のルートもある「伊吹山」も2年連続の2位。

近代登山発祥の地であり、芦屋川駅から有馬温泉に抜けるコースが人気の「六甲山」も2年連続の3位となった。「摩耶山」「御在所岳」など、近畿エリアで人気の山として存在感のある山々が続いた。

  • 大山・山頂付近

中国エリアでは、晴れた日には境港まで眺めることができる「大山(弥山)」が2年連続の1位となった。伯耆大山とも呼ばれる鳥取県を代表する山であり、中国エリアの最高峰。

2位には、初心者でも登りやすいコースが多い花こう岩の岩峰「右田ヶ岳」、3位には1234段の階段でも知られる“地元の低山”「福山」が入った。世界遺産・厳島神社の観光とあわせて訪れる方も多い広島県の「弥山」が4位。冬にはスノーシューも楽しめる島根「三瓶山」は初めてのランクインとなった。

  • 石鎚山・天狗岳

四国エリアは、西日本最高峰を誇り、紅葉が有名な「石鎚山」が2年連続の1位となった。頂稜部に広がる草原と次郎笈への縦走が魅力の「剣山」、その西方に位置し、稜線上に爽快な笹原が広がる高知県最高峰「三嶺」、讃岐富士として知られる香川「飯野山」も2年連続の2〜4位となった。高知県と愛媛県にまたがる絶景のドライブコース「UFOライン」で知られる愛媛「瓶ヶ森」は初めてのランクイン。

  • くじゅう連山

九州エリアでは、九州を代表する名峰を擁する「くじゅう連山」、福岡県内で最も登山者が多いとされ、2020年「鬼滅の刃」のルーツとしても脚光を浴びた「宝満山」が2年連続の1〜2位。

大雨の影響で普段は見られない火口湖が現れた「韓国岳」が初のランクインで3位に。次いで、市街地に近く福岡市内を一望できる「立花山」、周防灘・玄界灘を望める北部九州の名山「福智山」が続いた。