日本から近く、短期間でも満喫できる旅行先、韓国。2022年11月より、2年ぶりにノービザでの渡航が解禁となったことを受け、韓国へ訪れる人が増えている。
グルメにショッピング、ドラマやアイドルの聖地巡礼など、最新の韓国旅行の楽しみ方を韓国観光公社 東京支社の大木沙耶氏に教えてもらった。
ノービザ渡航解禁! K-ETAとQ-codeの登録を忘れずに
現在、韓国へは日本国籍であればノービザで入国できるが、渡航72時間前にK-ETA(電子渡航認証)の取得が必要である。申請から2年間有効で、申請料は1万ウォン(約1,030円)、費用は申請時にクレジットカードで支払う。
K-ETAに加えて、韓国入国時の検閲をスムーズに済ませるためにQ-code(検疫情報事前入力システム)への登録も忘れずに行いたい。
Webサイトで名前などの基本情報や体調に関する質問に答えると二次元コードが発行され、入国時の検疫手続きが短縮できる。筆者が11月に渡航したときもQ-codeを利用し入国したが、飛行機を降りてから入国までほぼ待ちがなく、スムーズに入国できた。
公共交通機関と室内ではマスク着用義務あり
韓国では、9月より屋外でのマスク着用義務は解除されているが、屋内とすべての公共交通機関において、マスクの着用が義務付けられている。地下鉄では、マスクの着用を促すアナウンスも流れていた。
次の韓国ではここに行きたい! ソウル市内の注目スポット
コロナ禍を経て、韓国の人気観光地にも変化があったという。筆者も韓国旅行解禁後に2度渡韓したが、通っていたお店が閉店や移転していることも多く、情報をアップデートする必要があると感じた。そこで、おすすめのスポットやエリアを教えてもらった。
まずは韓国の大統領府「青瓦台(チョンワデ)」。
青瓦台とは、大韓民国の建国以来、大統領官邸として使われていた場所のことで、韓国宮殿の建築様式に基づいて建てられている。ここが74年ぶりに全面開放されたことを受け、国内外から多くの人が訪れており、青瓦と屋根の曲線美を見ながら、散策するのが特におすすめだと言う。
また、「HYBE INSIGHT(ハイブ・インサイト)」は、K-POPアーティストBTSの所属事務所「HYBE」の社屋地下1~2階に設けられたファンのための空間。大型スクリーンで所属アーティストたちの未公開動画を上映したり、メンバーが着た衣装を展示したりと、ファンにとってはたまらないスポットだそう。
そして、話題のエリアとして教えてもらったのが「聖水洞(ソンスドン)」。以前は手作り靴工場が集まっていた地域で、"韓国のブルックリン"とも呼ばれている。おしゃれなカフェやストリートファッションのセレクトショップなどが点在している。筆者も渡韓した際に聖水洞を訪れたが、平日にも関わらずカップルや友人同士で多くの人が訪れていた。
次の韓国旅行ではこれを食べたい! 最新グルメトレンド
韓国旅行では本場の食も楽しみたい。韓国料理定番の調理方法に、異国の調理方法を入れた「モダン韓食(ハンシク)」が注目されているそうだ。既に何度も訪れた人も、進化系グルメを楽しみに行くのもありだろう。
さらには、個性派ベーカリー・カフェも続々とオープン。前述した聖水洞にも個性派ベーカリーが多く進出しているので、カフェ巡りに加えて、ベーカリー巡りも新しい楽しみ方としておすすめのようだ。
韓国最新スポットの探し方
コロナ前後で、トレンドも多く変わった……ということで、韓国旅行を計画するにあたり、トレンドスポットを自分で探す方法も教えてもらった。
Visit Korea 「韓旅NOW」
Visit KoreaのHP「韓旅NOW」では、現地スタッフが毎週のように最新情報を配信している。公共機関の運営だからと侮ることなかれ。コンビニ飯から観光スポット、韓国ドラマのロケ地紹介ページまで情報満載だ。
Twitterで 気になる単語+ハングル文字の「並んだ」で検索
例えば……「ハングル文字で『カフェ』」+「ハングル文字で『並んだ』」などで検索すると、その時流行りの情報を見つけることができると言う。ややレベルの高い検索方法だが、生の声を探すのに良さそうだ。
Instagramのハッシュタグや場所を検索
Twitterと同様で、気になる単語でハッシュタグ検索がおすすめだ。
例えば……「ハングル文字で『聖水洞』」+「ハングル文字で『カフェ』」など。調べてみるとハッシュタグで102万件でてくるので、そこから気になる投稿をタップ、その投稿から場所へと移動するとお店の位置がわかる。
まずはVisit KoreaのHPでおおよそのトレンドを掴み、その後エリアを絞ってSNSで検索してみるのがよさそうだ。