MMD研究所は12月26日、2022年12月に実施した「2022年版:スマートフォン利用者実態調査 第1弾」の結果を公表した。利用しているSNS/コミュニケーションアプリを尋ねた設問ではTwitterがLINEに次ぐ2位となっており、Twitterが有料化/終了した場合の移行先としてはInstagramを挙げる人がもっとも多かったという。
Twitterの利用者は全体の約3割
この調査で、スマートフォンを所有する2,231人を対象にもっともよく利用するアプリを尋ねた結果が次のグラフ。上位は「動画」28.5%、「QRコード決済アプリ」26.8%、「SNS」25.6%の順となった。
このうち、SNS/コミュニケーションアプリを利用していると回答した1,411人を対象として、利用しているSNS/コミュニケーションアプリを複数回答で尋ねた結果が次のグラフだ。
LINEの利用者が86.8%と圧倒的に多く、続いてTwitterの49.0%、Instagramが僅差の44.2%で続く。そこから少し離れてFacebookが19.4%、TikTokが14.1%で、以降はひとケタ台という結果だった。全体に対する利用者の比率としては、LINEが約55%、Twitterが約31%、Instagramが約28%となる。
複数アカウント運用者が4割以上
Twitterを利用していると回答した692を対象として、Twitterにアクセスする頻度と所有しているアカウント数を聞いたのが次のふたつのグラフ。
アクセスする頻度では「1日に10回以上」が24.9%でもっとも多く、「1日に5回~10回未満」「1日に2回~5回未満」を合わせた1日に複数回アクセスするという人がTwitter利用者の約7割となった。
所有するアカウント数では、1アカウントという人が57.7%でもっとも多いものの、2アカウントが21.0%、3アカウントが10.1%と、複数アカウントを使い分けている人は珍しくない。11アカウント以上という猛者も1.4%いた。
Twitterが有料化/終了した場合の移行先はInstagram/LINEが有力
次の設問は、Twitterが有料化もしくは終了した場合に利用すると思うサービスは何かというもの。イーロン・マスク氏による買収以来、Twitterの代替サービスは何かということが話題に上ることも多く、気になるところだ。
複数回答の結果は、Instagramが最多で40.2%、次いでLINEが31.8%で上位となった。Facebook/TikTokを挙げる人もいるが、対象の1割強で、それほど大きい割合ではない。LINEについてはもともとの利用率が高いことから、Twitterから移行するというよりLINE一本に絞るという想定だろうか。
Twitterの代替として、国内ではmixiを候補とする声も多いが、この調査では3.1%が名前を挙げるにとどまった。Twitterに近い短文投稿型のSNSとして一部で注目を集めているMastodonは、今回の調査では選択肢としては設定されず、「その他」に含まれる。「その他」を選んだ人もそれほど多くなく、限られた認知にとどまっているようだ。
もっともこの設問では、「わからない」という回答が35.0%と、Instagramに次ぎLINEより多い。いざとなってみなければわからない、というのがユーザーの実感のようだ。
調査概要
- 調査名:2022年版 スマートフォン利用者実態調査 第1弾
- 調査期間:2022年12月9日~12月10日
- 有効回答:2,231人 ※人口構成比に合わせて回収
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:スマートフォンを所有する15歳~59歳の男女
- 設問数:41問