米・ニューヨーク近代美術館(MoMA)に所蔵されているほぼ全てのコレクションをAIに機械学習させ、リアルタイムでデジタルアートを作り出す作品に、ネットで注目が集まっている。

注目を集めているのは、デジタルアーティストであるRefik Anadol氏のインスタレーション作品「Unsupervised(監視されていない状態)」だ。作品は現在、MoMAの1階ロビーに展示されているそう。約7メートル四方の液晶ディスプレイ全体に、AIアートによって無限に変化する形と音を生成した、どろどろに溶けた液体がうごめいているような抽象的な映像を表示する作品となっている。

「Unsupervised」は、MoMAの200年以上にわたるコレクションと、その作品の名称や材質などのデータをAIに学習させることで、「存在しない新しい芸術作品」を生成しているのだとか。また、2台のスピーカーからは、「宇宙的なサウンド」が流れているのだという。さらに、MoMAのロビーに設置されたセンサーで、光や来場者の動き、天候の変化などを感知することで、リアルタイムに作品の映像を変化させているのだそう。その時々で変化しながら新しい作品を生み出す様子は、まさに生きた絵画のようだ。

Anadol氏は、「この作品は、奇妙な世界に観客を引き込むだけでなく、新しい知覚や感覚について瞑想するひとときを与えてくれます」と解説している。

ネット上では「これだけでもずっとみてられる」「常に何かが出来そうなのに出来ないの不思議すぎる」「何かを思い出せそうで思い出せない時の脳内」「高熱出てる時に見る夢みたい😓」などの声が寄せられた。