Q.E.D.パートナーズはこのほど、「老後の年金」についてアンケートを実施した。
同調査は2022年12月17〜18日、現役世代である20代〜50代200人を対象に、インターネットのクラウドサービスによる選択式および記述式にて実施。「老後の年金について不安に思うか?」「年金だけで生活できると思うか?」など、意識調査を行なった。
将来の年金について「とても不安・不安」が93%となっている。「大丈夫だと思う・問題ない」と思ってる人は全体の7%だけとなっており、現役世代の20代〜50代のほとんどが「将来の年金について不安」に思っていることがわかった。
次に年金の受給開始年齢について聞いた。
調査の結果、「70歳から」が48%で最多となった。以下、「65歳から」29.5%、「75歳から」14%、「67歳から」7%、「72歳から」2%と続く。
年金の受給開始年齢は「原則として65歳」だが、生年月日や性別によって異なる場合もある。
最近は定年年齢も引き上げられていて、65歳定年が一般化されつつある。そもそも高年齢者雇用安定法改正案によると、2025年4月から65歳までの雇用確保が義務となるこれまでは65歳まで働ける環境を用意することは努力義務だったが、2025年から雇用確保が義務化されることになっている。
さらに、70歳までの定年引上げ、まはた70歳までの継続雇用制度などの努力義務されることになっている。
老後という年齢を一概に決めることは難しいものの、人生100年時代と言われるようになっていることもあり、これからは65歳〜70歳くらいまで仕事を続けることが一般化してきそうだ。
このような社会環境の変化からも「年金受給開始年齢の引き上げ」が実施されるかもしれない。それらを踏まえてなのか、年金を受け取ることできるのは「70歳以上」と思っている人が「64%」もいた。
「老後は年金だけで生活できると思うか」を聞いたところ、なんと、98%が「NO」と回答。
加入している年金の種類や加入期間・加入中の給与などによって受け取れる年金額は異なるが、ほぼ全員が老後は年金だけでは「生活することできない」と考えていることになる。
「年金生活になったとき、何が一番家計を圧迫すると思うか」を訊ねたところ、「住居費」の回答が46%で最も多くなった。
賃貸であれば家賃が発生するため、年金生活になってもずっと払い続けることになる。そのため家計を圧迫することは間違いないだろう。
仮に持家だとしても「固定資産税・リフォーム・メンテ代」など、住居にかかるお金はある程度必要になってくる。このような理由から「住居費」が家計を圧迫すると回答した人が多かったのかもしれない。
「現役の仕事引退後に家計のためにアルバイトする必要あるか」については、老後もアルバイトなどする「必要ある」と感じてる人が84%となった。
ちなみに、この質問には「老後のアルバイト」としてどんなものが適しているか、自由記述方式で答えてもらっている。
・「パチンコ屋の掃除」
・「スーパーのパート」
・「コンビニ店員」
・「交通誘導員」
・「マンション管理人」
・「ポスティングや農家の手伝いなどの単純作業」
・「経験を活かして何らかの講師など」
・「体を使わない仕事」
・「仕事の経験を活かした専門職やスーパーバイザー」
・「家で気軽に出来る在宅ワーク」
・「ハウスキーパー」
・「ビルの警備員」
・「派遣センターへの登録」
上記のように、さまざまな回答が寄せられた。現職の知識・スキルを活かせるバイトだったり、体力を使わないバイト、スーパーのレジ打ち・品出し、警備員などを挙げる人が目立つ結果となっている。