お正月は、新しい年の神様をお迎えして、家族と共にその年を幸せに過ごせるようにお祈りする1年の始まりの行事です。縁起が良い草花を飾って神様を迎えましょう。ここでは縁起が良いとされる草花とその意味をご紹介します。
縁起の良い草花 4つ
松-「不老長寿」の象徴
門松などでも活躍する「松」は縁起が良い草花の代表格です。その理由は、「不老長寿」の象徴として考えられているためです。松は常緑樹で、他の木々が葉を落としてしまう季節になっても、常に青々としていることから不老長寿の象徴になったと言われています。また、「1年中緑色を絶やさない」ことから「生命力が強い」とされ、子孫繁栄を願うシンボルともされています。
菊-長寿を願うお花
菊は邪気を払う力があると信じられていて、長寿を願うお花の1つです。飾ると福が来る、良い子が育つなどの言い伝えもありますそして「高貴・生命力」などのお正月にぴったりな花言葉も持っています。
菊は他のお花よりも、長持ちします。縁起の良いお花で、長くきれいな姿を楽しみたいという方には、特におすすめです。
葉ボタン-牡丹の代わりに
葉ボタンは江戸時代からお正月の飾りとして使われてきました。本来、縁起が良いとされていたのは牡丹でしたが、高価なため代用として葉ボタンが使われるようになりました。 現在ではお正月に飾る植物の定番となっています。
南天-「なん」「てん」の音にかけて
「南天」は「難転」と同じ音であることから、古くから縁起の良い植物とされてきました。南天の「なん」と「てん」にかけて、「難関や災難を転じる」という意味もあると言われてきました。そこから江戸時代には、火災避けの効果があると信じられていたそうです。 花言葉も縁起が良く「福をなす」などがあります。
飾るタイミングは?
お花を飾るタイミングですが、9日は「二重苦」の響きから縁起が悪いとされているので、12月29日は避けるのが一般的です。また、12月31日から飾り始めると「一夜飾り」で神様に失礼にあたるとされています。12月28日までか、間に合わなければ30日でも良いでしょう。
花店に足を運び、縁起の良い草花や気に入った花を選んで、自分で花びんにいけるのは楽しいものです。また、自分ではうまく飾れないという方でも、お正月用のフラワーアレンジメントを花店で注文してつくってもらうこともできます。
普段お花を家に飾らない方も、お正月にはお花を飾って気持ちよく新年を迎えてみてはいかがでしょうか。