JR東日本は、2023年3月18日に実施するダイヤ改正で、上越新幹線の速度向上に合わせ、新潟駅で接続する特急「いなほ」の運転時刻を見直すと発表した。酒田駅から東京駅まで最速3時間44分で結ぶなど、庄内エリアと首都圏の所要時間短縮を図る。
上越新幹線はダイヤ改正で全列車をE7系に統一。大宮~新潟間の最高速度を275km/h(現行の最高速度は240km/h)に引き上げる。新潟~酒田・秋田間の特急「いなほ」も、新潟駅での上越新幹線との接続時間を見直すなどにより、速達性・利便性を向上させる。
ダイヤ改正後、酒田駅から東京駅までの上り最速達列車となる「いなほ4号」は、現行の酒田駅6時45分発・新潟駅8時50分着から酒田駅6時59分発・新潟駅9時5分着に変更。新潟駅で上越新幹線の上り「とき312号」(ダイヤ改正後は新潟駅9時12分発・東京駅10時43分着)との接続時間を現行の15分から7分に短縮する。酒田駅から東京駅まで3時間44分で到達でき、現在より14分短縮となる。下り最速達列車は「とき311号」と「いなほ3号」で、東京~酒田間の所要時間は3時間49分となり、現在より4分短縮される。
その他の「いなほ」も運転時刻を変更予定。下り「いなほ5号」は現行の新潟駅12時32分発・酒田駅14時41分着から新潟駅12時41分発・酒田駅14時50分着に変更し、新潟駅で下り「しらゆき3号」(新潟駅12時30分着)から乗換え可能とする。夕夜間の下り「いなほ9号」は時刻を繰り下げ、現行の新潟駅17時17分発・酒田駅19時25分着から新潟駅17時58分発・酒田駅20時8分着に変更。下り「いなほ11号」も現行の新潟駅18時54分発・酒田駅21時7分着から1時間繰り下げ、新潟駅19時54分発・酒田駅22時4分着に変更する。