日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’22』(毎週日曜24:55~)では、知床遊覧船事故を取材した『冷たい海~知床遊覧船事故 犠牲者の叫び~』(札幌テレビ制作)を、きょう25日に放送する。
2022年師走、クリスマスや年末年始の行事で賑わう時期だが、心から楽しめず、時が止まった家族がいる。
今年4月、北海道知床半島沖で発生した観光船沈没事故。乗員乗客26人のうち20人が死亡し、6人はいまも見つかっていない。行方不明者の家族は「なんとか帰ってきて」と、ただ帰りを待っている。
また、家族を失った男性は「運航会社側からの謝罪は今もない」と憤る。男性は「乗客家族の苦悩を知ってほしい」と10月に家族有志の会見を実施。これを受けて、運航会社の桂田精一社長から初めて謝罪の申し出があった。
事故当日は荒天が予想され、地元の漁師も操業を見合わせる中、KAZU Iはただ一隻、港を出て知床半島の岬へと向かった。なぜ出航したのか、あの日何があったのか。乗客が撮影した約150枚の写真が、船の中で見つかったカメラから復元された。そこに写っていたのは…。
事故から8カ月、改めて事故を振り返り、ずさんな体制であった事実、そして家族に突きつけられた苦悩に寄り添いながら、再び同じ事故を繰り返してはいけないと訴える。