金融広報中央委員会は12月21日、2022年の「家計の金融行動に関する世論調査[2人以上世帯調査]」の結果を発表した。調査期間は2022年6月24日~7月6日、調査対象は世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2人以上の世帯、有効回答は5,000世帯。

金融資産保有額の平均、3年ぶり減

  • 金融資産の保有額(出典:金融広報中央委員会Webサイト)

1世帯当たりの金融資産保有額の平均は前年比272万円減の1,291万円と、3年ぶりに減少。中央値は同50万円減の400万円と、2年連続で減少した。一方、金融商品を「いずれも保有していない」世帯は同0.1ポイント増の2.6%と、2年連続で増加した。

金融資産保有世帯において、現在の金融資産残高が1年前と比べ「減った」と答えた世帯は同4ポイント増の25.3%。理由としては、「定期的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから」が41.1%と最も多く、次いで「株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから」が26.6%となった。

反対に「増えた」世帯は同4.4ポイント減の33.1%。理由としては、「定期的な収入が増加したから」が28.7%、「定期的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから」が27.2%などとなった。

老後の生活について聞くと、「非常に心配である」が39.5%、「心配である」が39.0%と、計78.5%が「心配である」と回答。理由としては、「十分な金融資産がないから」が一番多く68.0%を占めた。