18日にABCテレビ・テレビ朝日系で生放送された漫才師の王座決定戦『M-1グランプリ2022』。オープニングを飾った夜空の“M”について、このたびABCテレビがCGではなくドローンで演出していたことを説明、新たな動画も公開された。
史上最多の7261組が参戦した同大会は18日に決勝戦が行われ、ウエストランドが第18代王者に輝いた。そんな大会のオープニングを、東京オリンピックの演出を彷彿とさせる、夜空に輝く“M”の文字が飾ったが、SNSでは「CGですよね?」「明らかなCG演出をウチから見えないかとベランダから探している我が妻」など、CG説が続出。このたびABCテレビが、神宮外苑に集結させた100機のドローンで演出していたことを改めて説明した。
この高度な技術は石川県金沢市の株式会社ドローンショーによるもので、秋から2カ月の準備期間を経て、決勝戦に花を添えた。その未公開映像は、現在公式YouTubeで配信中。また、ウエストランド優勝の瞬間や、ファイナリストたちの漫才も現在TVer・GYAO! で見逃し配信されている。
■総合演出:下山航平氏
OA開始にチャンネルを合わせてくださったテレビの前の皆さんを驚かせたい、そして、史上最多7261組が参加した今年のM-1にふさわしい壮大なオープニングを……との思いから、東京オリンピックと同じ神宮外苑・国立競技場を背景にしたドローンショーを計画いたしました。
天候によっては中止、リハも当日一度しか出来ない、何より生放送でのショーはリスクがありましたが、歴代王者の漫才フレーズに乗せて夜空に大きな「M」が完成した瞬間は涙がこぼれました。ただ、あまりにも発色が綺麗過ぎて「CGではないか?」との声が多数挙がっているとのことで、当日スタッフが撮影した別カメラの映像を公開させていただきます。
あの瞬間、東京の夜空に確かに「M」はあったんだ……そんな思いでもう一度オープニングから見返していただけると幸いです。
■ドローンショー代表:山本氏
10月上旬に「M-1グランプリのオープニング演出でドローンショーを使いたい」とお問合せをいただいた時は、あまりの大舞台に社内のメンバーが大騒ぎしていました。1カ月半というタイトな準備期間の中、なんとか無事に本番実施できたのは、本件に関係された方々のチームワークと、テレビの前の皆さまを驚かせたいという全員の熱い想いがあったからこそだと思います。これからドローンショーは様々なシーンで活用される演出になるとは思いますが、日本企業が手掛けるドローンショーの歴史はM-1グランプリから始まったということを、皆様の記憶に残していただけると幸いです。