NTTドコモのモバイル社会研究所は12月22日、2022年2月に実施した「スマホ利用者行動調査」から、スマホ利用時に自分が守るルールについてのレポートを公開した。
スマホを利用するにあたって自分なりのルールを定めている人の割合は、世代によって異なる。20代~70代は40%台で世代ごとの違いはさほど目立たないが、10代では59%と、非常に高い割合でルールを定めていた。
これは、スマホ利用時の危険性(個人情報流出・詐欺被害など)について説明を受けたり学んだりする機会があったかどうかの質問に対して、10代と20代前半に「ある」という回答が多かったことからもわかるとおり、そういった教育を受ける機会があったかどうかの影響が大きい。
そして、その具体的なルールを尋ねた結果が次のグラフだ。
全世代を通じてルールとしているという比率が高いのは、「個人情報が漏れないようにする」。60代を除いて半数以上がこの点をルールとして意識している。このほかで目立つのは、70代で「困ったときにはすぐに家族に相談する」が高い割合になっている点。スマホに不慣れな高齢者だけに、詐欺などの被害にあうことを懸念して、何かあった際には親しい相手に相談するようにしているという事情がうかがえる。
また、10代では「ゲームやアプリの利用料金の上限や課金の利用方法」の比率が比較的高い。10代では通信サービスの料金を保護者に払っているケースが多いはずで、そのあたりに注意するように言われていると思われる。なおこの項目は60代/70代の比率が低い。この世代はあまりアプリの課金をしないため、課金しすぎるという懸念がさほど大きくないのかもしれない。
利用時間については、それほど世代間の差が大きくない。いちばん高いのは40代の34%で、いちばん低いのは70代の18%。他の世代はすべて20%台で、スマホの使いすぎに対する意識はどの世代も変わらないと言えそうだ。