ペンマークは、大学生向け履修管理SNS「Penmark」を利用している現役学生を対象に「新型コロナウイルスの影響による、Z世代の学生生活の変化についての実態調査」を実施した。調査は、9月22日~9月30日期間に日本全国の「Penmark 公式LINEアカウント」を利用中の学生に対してLINEユーザーを対象にスマートフォンWeb調査を行った。回答数は、22万9,617人(大学校・短期大学等や文系理系以外の学部を含む、文系13万5,933人、理系8万7,943人他/大学生19万737人、大学院生1万563人、専修学校生1万2,737人他)。
興味のある資格・スキルの上位は、1位「TOEIC・TOEFL・英検(36.2%)」、2位「IT・プログラミング(27.3%)」、3位「簿記・会計・税務(26.9%)」となった。学年別にみてみると、「宅建・建築士」と「弁護士・司法書士」を除き、すべての資格・スキルに対して大学1年生が他の学年の約2倍、興味が高い結果に。
文系・理系で比較すると、「TOEIC・TOEFL・英検」に関しては、文理どちらも6割以上の学生が最も強い興味を示した。理系は次いで「IT・プログラミング」、「簿記・会計・税務」と続き、2〜3割程度の関心度合いとなった。また文系は「IT・プログラミング」、「英会話・外国語会話」と続き、3割弱となった。理系だけでなく文系においても「IT・プログラミング」が2位となり「英会話・外国語会話」より上位となったことから、コロナ禍における学生のプログラミングスキルへの関心の高まりが見られた。
上級生の上位は、1位「TOEIC・TOEFL・英検(18.3%)」、2位「IT・プログラミング(14.1%)」、3位「簿記・会計・税務(13.4%)」。下級生の上位は、1位「TOEIC・TOEFL・英検(26.8%)」、2位「簿記・会計・税務(20.4%)」、3位「IT・プログラミング(19.8%)」。1位の「TOEIC・TOEFL・英検」に関しては、上級生よりも下級生の方が7ポイント以上高い結果となった。
同アンケート結果においては学生の資格・スキルへの早期かつ高い関心が見られる一方で、日本経済団体連合会の2022年の調査(日本経済団体連合会提言「新しい時代に対応した大学教育改革の推進 -主体的な学修を通じた多様な人材の育成に向けて-」)によると、近年、多くの企業は採用選考において、学生の学修成果を重視する傾向が強まっているという。重視する学生の学修経験としては、「大学での学修履歴」、「課外活動」と回答した企業がそれぞれ約8割となっており、「取得した資格」に関しては1割に満たない。このことから、就職活動を視野に入れた学生生活としては、資格やスキルの習得以上に、大学の課題やテストの成績、課外活動などにも注力する必要があると言える。