マイナビは12月20日、大学スポーツ協会と共同で実施した「運動部学生の就職に関する意識調査」の結果を発表した。調査は9月28日〜11月13日、9月時点でUNIVAS加盟大学および加盟競技団体の運動部学生1,694人を対象に行われたもの。

  • 運動部の活動を通じて身についた強み

まず、部活での経験を通して得た自身の強みについて尋ねたところ、「礼儀・挨拶」が82.4%、「上下関係の理解」が66.4%、「コミュニケーション能力」が64.1%、「忍耐力」が63.1%、「チームワーク」が61.2%で上位となった。

一方で、回答が少なかったのは「リーダシップ」(28.0%)や「マネジメント能力」(18.2%)であった。

運動部学生は就職活動に有利か聞いてみると、70.6%が「有利だと思う」と回答。「不利だと思う」は3.4%にとどまった。

有利に思う点については、「OB・OG に相談できる」(48.4%)、「部活内での情報共有ができる」(46.0%)などが多かった。

  • 運動部学生が就職活動に有利だと思う点

一方で、不利だと思う点は「競技シーズンと就職活動がかぶる」(44.2%)や「部活動以外に活動をしていない」(41.4%)などが挙がっている。

  • 運動部学生が就職活動に不利だと思う点

競技を辞めた後のキャリアについて「考えている」と回答したのは56.9%。「考えていない」と答えたのは43.1%であった。大学4年生以降の学生においても、39.3%が「考えていない」と答えている。

  • これまでに競技を辞めた後のキャリアについて考えたことがあるか

希望する業種を聞いたところ、最も多かったのは「スポーツ・玩具・ゲーム・アミューズメント」で22.9%となった。以下、「特定の業界は志望していない」(20.4%)、「食品・農林・水産」(14.7%)、「教育・学校法人」(13.5%)が続いた。

  • 志望する業界

デュアルキャリア(仕事と競技の両立)について、61.0%が「知らない」と回答した。「知っていて検討したことがある」は13.4%、「知っているが検討したことがない」は25.6%にとどまっている。

  • デュアルキャリアを知っているか