日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)は、書籍「『家康の本棚』 天下人はどんな本をどう読み大成したのか」を、12月24日より全国の書店、ネット書店にて発売する。
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」という言葉で知られる徳川家康は、誰もが知る、天下統一を成し遂げた戦国武将・将軍であり、約260年間続く泰平の世の礎を築いた歴史に名を遺す偉人。だが、三河国の弱小大名家の嫡男に生まれた彼は、幼少期から人質として有力者のもとを転々とするなど、その実態は数々の挫折と苦労を乗り越えていく波瀾の人生だった。そして、今川家での人質時代に当代一流の知識人から教えを受け、さまざまな「書物」と出会う。
天下人への道を歩む中、幾度となく大きな決断に迫られるが、それらを支えたのは、読書を通じて先人の失敗と成功の事例から得た"学び"だった。
同書に登場する「史記」「孫子」「貞観政要(じょうがんせいよう)」といった古典は現代でも不朽の名作として知られ、ビジネス界の著名人らに愛読されている。同書では徳川家康の生涯についてマンガを交えたストーリーで追いながら、人生における決断の背景などを解説し、そしてそれらを支えた古典の名著を家康の業績や思想と共に紹介している。
家康も最初から天下を狙っていたわけではなく、自分や家を守るためにただひたすら一生懸命に生きていたが、急に目の前が開けた瞬間、いつ人生のチャンスが訪れても掴みとれるよう常に準備をしていた努力家でもあったという。
著者の大中尚一氏は、「徳川家康はなぜ天下を取れたのか。さまざまな要因がありますが、その一つは彼の"読書好き"にあったのではないでしょうか。読書離れが進んでいると言われていますが、日本人はもともと世界の中でも例を見ないほどの読書好き。その大元を作ったのは、本好き大名の家康でした。その彼がどんな本を読み天下を取ったのか。ぜひご覧いただければと思います。」とコメントを寄せている。
また出版元のJMAMは、「昔の出来事や人物から教訓を得るために、"歴史から学べ"と言われることがあります。それは現代に限った話ではなく、過去も同様でした。そして歴史から学ぶために最も使われてきたのが"本"です。そうした"本"の価値をよく知り、かつ、きちんと活用してみせたのが徳川家康でした。彼とその愛読書について、"本"で知ってみませんか? 」というコメント。
歴史好きな人はもちろん、ビジネスパーソンに対して現代社会で生き抜くヒントを、家康の成功と愛読書から学びつつ、2023年1月から放送予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」を別角度から楽しめる1冊となっている。
目次は以下の通り。
はじめに
第1章 「人質」からはじまった天下取り
第2章 戦国大名としての挫折と苦労
第3章 信長の死で芽生えた大志
第4章 大望の実現に向けた一大事業
第5章 待って仕掛けた天下への道
第6章 江戸時代260余年の礎を築く
あとがき 読書の「才能」を日本人に広めた家康
「『家康の本棚』天下人はどんな本をどう読み大成したのか」(著者・大中尚一/監修・小和田泰経/作画・いずみ朔庵)は、日本能率協会マネジメントセンターより12月24日から1,760円で発売される。