俳優の東山紀之が主演を務めるスペシャルドラマ『必殺仕事人』(2023年1月8日21:00~ABCテレビ・テレビ朝日系)の新たなキャストが21日に発表された。
1972年にスタートして50周年、2007年に東山主演の“必殺シリーズ”として復活した『必殺仕事人』。東山をはじめ、松岡昌宏、知念侑李、和久井映見、遠藤憲一ら仕事人たちが世にはびこる悪を成敗する痛快エンターテインメント時代劇が、さらにパワーアップして来年の新春に放送される。今回は江戸を襲う原因不明の流行り病「鬼面風邪(きめんかぜ)」の猛威と、患者を救うために奔走しながら特効薬の開発に尽力する町医者たちの姿が描かれる。しかしその一方では、この病を悪用して“お助け金詐欺”を企てる悪人が現れ……? 苦しむ人々を横目に、悪巧みに精を出す悪人たちが巻き起こす悲劇を必殺仕事人らしい風刺を利かせて届ける。
そんな本作で、ヒロインの町娘・あかりを演じるのは志田彩良。初めての時代劇に挑む。あかりは弟の世話をしながら長屋で暮らす町娘。細々と日々の暮らしを送っているが、ある日体調を崩してしまう。「万が一『鬼面風邪』に感染していたら大変だから……」と、付き合いのある経師屋の涼次(松岡)から江戸養生所で早めに診察を受けるよう勧められるが……。
原因不明の流行り病「鬼面風邪」に打ち勝つべく、昼夜問わずに奔走する町医者・酒井東庵を演じるのは橋本じゅん。苦しむ人々を救いたいという高い志のもと、夜な夜な特効薬の開発に精を出し、江戸養生所でも患者の診察を続ける腕のいい医者だ。しかし熱い思いだけではどうにもならず、とうとう特効薬の薬草代も底をつき、なんとかお助け金を増やしてもらえないかと権力者に懇願する。また、東庵は瓦屋の陣八郎(遠藤)の幼なじみで、長年の時を経て再会を果たす。この再会が、陣八郎の“人の命を奪う仕事人稼業”についての葛藤を呼び覚ますことになる。
本町奉行所の見廻り同心・渡辺小五郎(東山)が、派遣され仕事を手伝うことになる江戸養生所の疫病改方長官・天野景信。江戸養生所は、「鬼面風邪」に感染した患者の治療をしたり、“お助け金”という給付金を取り扱う施設で、天野はここに君臨している。苦しむ町民たちを救うはずの天野だが、あろうことかその権力を盾に“お助け金詐欺”でひと儲けしようと卑劣な悪巧みに精を出す。しかも天野は養生所を訪れた単なる風邪の人々を感染患者と同じ隔離部屋に押し込み、無理やり感染者にしてしまうという血も涙もない非道な極悪人。さらに普段はひょうひょうとしている小五郎の正体を怪しみ、腹心の部下にその正体を探らせようとする。
また、「鬼面風邪」に立ち向かうべく、私財をなげうって江戸養生所を設立する越前屋孫次郎役に正名僕蔵、天野の指示で悪巧みに加担する医者・玄斎役に相島一之、町医者・酒井東庵の助手・文代役に秋元才加、そして文代の父・源蔵役にガッツ石松が決定。疫病改方長官・天野景信の側近2人は、黒田三太夫役を阪田マサノブ、白川伝八郎役を吉田ウーロン太が演じる。そのほか、経師屋の涼次が何かと気に掛けているあかりの弟・田助役には池川侑希弥(Boys be/関西ジャニーズJr.)が決定した。
■志田彩良(あかり 役)
歴史ある“必殺シリーズ”に参加することができ、大変光栄です。不慣れな点も多々ありましたが、日本舞踊で学んだ所作を意識しながら挑むことができました。スタッフ、共演者の皆様に支えて頂き、多くの学びがある宝物のような時間でした。
■橋本じゅん(酒井東庵 役)
あれほど楽しく笑顔いっぱいであっと言う間に終わってしまった現場は経験ありませんでした! キャスト・スタッフの皆さんの強いエネルギーがあふれ、スピード感とメリハリのあるテンポが支配する現場の指揮者は石原興監督でした。そして東山紀之さんの明るさや、周りを気遣ってくださる器量にも感動しました。皆様、『必殺仕事人』に、ご期待ください!
■西村まさ彦(天野景信 役)
歴史あるシリーズに参加でき、うれしい限りです。殺陣はもちろんですが、今も昔も変わらない人間模様を描くのがまた『必殺仕事人』の見どころかと思います。お正月気分の抜けない頃だと思いますが、『必殺仕事人』を見れば、ビシッと新年を始めてもらえるかも……!?