2022年も、さまざまな魅力を持つデジタル機器が登場しました。今年は何といっても物価高が直撃。デジタル機器の多くが、コスト高や円安を背景に、値上げを余儀なくされました。そんな中でも購入を決めたお役立ちアイテムを、デジタル業界に詳しいライター諸氏に聞きました。

2022年に購入したベストアイテム、今回紹介するのは家電プロレビュアーやライターとして活躍中の石井和美さんです。石井さんが2022年に買った家電製品の中で、イチオシだったのはタイガー魔法瓶の炊飯器「土鍋ご泡火炊き JPL-S100」。実売で10万円前後の高級炊飯器ですが(2022年12月時点)、石井さん一家が選んだ理由は?

  • タイガー魔法瓶の高級炊飯器「土鍋ご泡火炊き JPL-S100」。高い! でもウマイ! ごはん好きなら注目してほしいモデル。タイガー魔法瓶の創業100周年を記念した炊飯器でもあります

  • 選んだ製品:「土鍋ご泡火炊き JPL-S100」(タイガー魔法瓶)
  • 実勢価格:100,000円前後(2022年12月時点)
  • 選んだ理由:粒立ちがよく、もちもちの美味しいごはんを炊けるから。冷めても美味しいごはんであることも選んだポイントです
  • 満足度(5段階):★★★★★

もっちもちで甘いごはん! 弾力もあってお弁当にも向いている

我が家はごはんが大好き。朝と晩の2回炊飯していて、子どもたちもモリモリ食べます。お米がなくなるのはあっという間……。日ごろから酷使されている炊飯器ですが、2015年に購入した三菱電機「本炭釜」のパッキンがちぎれたことをきっかけに、新しくすることに。たまたま各社のフラッグシップ炊飯器を比較テストしたこともあり、一番気に入ったタイガー魔法瓶「土鍋ご泡火炊き JPL-S100」(以下、JPL-S100)に決めました。

JPL-S100で炊くごはんは、もちもちした弾力とほどよい甘さ、そして少しかためな食感が我が家好みの味。三菱電機の本炭釜もかためで粒立ちがよかったので迷いましたが、今回はお弁当で入れることも考え、冷めたごはんも美味しいJPL-S100にしました。

しかし、価格は11万円超えです(購入時)。……正直悩みましたが、それでも毎日2回炊いて何年も使うことを考えれば、モトは取れるかなと思ったのです。

  • 内釜には土鍋を使っています

タイガー魔法瓶の「土鍋ご泡火炊き」シリーズは2021年モデルも美味しいごはんを炊けますが、2022年のJPL-S100は新技術「連続ノンストップ加熱」を採用したことがポイント。これまでは炊飯中の吹きこぼれが原因で断念していた大火力を、独自開発の「ハリつやポンプ」からフタ内部に風を送ることで解決、実現しています。

また、炊飯中の約106度(約1.25気圧時)という状態を、従来品に比べて約1.5倍も長く維持しており、さらに「大火力」でお米のα化(糊化)を促進。「かまどごはん」の味を炊飯器で実現した甘みの強いごはんです。

個人的に粘りが強すぎるごはんは好みではないのですが、ほどよい粘りと、シャキッとした粒立ち、甘さがちょうどいいバランスでした。冷めてもかたくなりにくく、ボソボソしない点も決め手でした。

ツヤツヤのごはんがサイコー

ごはんのタイプは色々あるわけですが、JPL-S100炊き上がりは、ごはんも主役になる味です。かめばかむほど甘く、かみしめるとしっかりとした弾力を味わえる――。香りもよくて、大満足なのです。

  • ごはんの粒立ちがよく、しゃっきりしています

  • ふわっとしていて香りがよく、甘い!

我が家の娘は来年(2023年)高校を卒業するので、同時にお弁当も卒業です。その代わり、来年から高校生になる息子のお弁当が始まります。息子はごはんが大好きなので、ごはんの量が増える予定(確定)。JPL-S100で炊いたごはんは炊きたてはもちろん、冷めてもみずみずしさをキープ。夕方のおやつとしておにぎりを作ることも多いのですが、弾力があって美味しいんですよね。

  • 冷めたごはんが美味しい点も、(我が家にとって)大事なポイント

JPL-S100では5段階の食感炊き分け機能で調整できるので、カレーのときは「ややしゃっきり」、チャーハンは「しゃっきり」、お弁当は「もっちり」など、炊き分けて使っています。炊き分けると食感が変わるので、忘れないように設定しています。

内釜は少々重いけれどお手入れはカンタン

内ぶたはマグネット式でサッと着脱できます。また、何よりうれしいのが内ぶたが食洗機に対応していることです。サッと取って、食洗機に入れているのでとってもラク。

  • 内ぶたの着脱が面倒な炊飯器もありますが、JPL-S100はマグネット式なのでカンタン

内鍋は土鍋ということもあって正直重いです。以前も重い内釜の炊飯器を使っていたので慣れてはいるのですが、土鍋はずっしり。また、他社の金属製の内鍋と比較すると内釜の「おねば」が取れにくく、そこは洗うのにちょっと時間がかかるようになりました。

ただ、土鍋であるからこそ、「かまどごはん」の美味しさを楽しめるわけで、金属と同じようにツルッと落とすのはあきらめるしかないのかな……と思いながら使っています。もう少し洗いやすいとうれしいんですけどね。

  • 表面がざらざらしていることもあり、取りにくい「おねば」。洗ったつもりでも、このように白っぽく残ってしまうので念入りに洗うようになりました

ごはんが美味しいってやっぱりシアワセ

我が家の子どもたちはごはんが大好きなので、水加減や炊飯器を変えるとすぐに気付きます。JPL-S100で炊いたごはんはよく食べるのでホッと一安心。やっぱりごはんが美味しいって幸せですよね。ごはんが好きな人に自信を持っておすすめできる炊飯器です。