アメリカンバイクの代表格・ハーレーダビッドソンに和柄は似合うのか。こんな命題に挑んだ異形のカスタム車両に出会った。作り手は「0か100かを狙った」と語るが、確かに見る人によって評価が大いに割れそうな1台だ。バイク好きの皆さんは、どう感じるだろうか。

  • ハーレーの和柄カスタム

    カスタム車の祭典「ヨコハマホットロッドカスタムショー2022」(パシフィコ横浜で12月4日に開催)で異彩を放っていたのがこのバイク。はたしてその正体は?

和柄ハーレーダビッドソンはカッコいいのか?

ジャルマカスタム広島が出展していたこのマシン。ベースはハーレーダビッドソンの「ツーリング FLHR ロードキング」(2016年式)でカスタム費用は1,000万円オーバー、製作期間は1年以上という手の込んだ1台だ。

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    ポイントはアメリカンスタイルにあえて和の要素を落とし込んだところ。車両コンセプトは「誰かがやっていることと、流行っていることは絶対にやらないこと」

このマシンについて同店のアドバイザーである藤井尊光さんは「カッコいいと思ってくれる人にはめちゃくちゃカッコいいし、カッコわるいと思う人からしたらめちゃくちゃダサい」と話す。0か100かを狙い、振り切ったマシンを目指したそうだ。

ベース車両とはまったく異なる風貌のエクステリアは、外装パーツをワンオフで制作。例えばタンクは、純正タンクを半分に切って高さを延ばしてから成型しているという。フロントの足回りはアメリカ製のものを輸入して換装したそうだが、ホイールは32インチ、ディスクは18インチに大径化したことで迫力が増している。

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    アメリカから輸入した32インチホイールは存在感抜群

目を引く和柄デザインは、すべて藤井さんの手によるもの。外観以外にも、リアフェンダー一体型サイドボックスのフタ裏にリアルな花魁を描くなど、こだわり抜いた力作だ。車体の随所にあしらった漢字は、書道家が実際に筆で書いているという。

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    ワンオフで作ったリアフェンダー一体型のサイドボックス。フタは電動で開閉できる仕組みだ

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    漢字は書道家に依頼する徹底ぶり

このマシン、今のところ販売の予定はなく、今後はアメリカのカスタムショーなどに出展していきたいとのことだった。

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