高画質コンパクトデジカメ「GR」シリーズやPENTAXブランドのデジタル一眼レフカメラを手がけるリコーイメージングが、なんとフィルムカメラの開発検討を行う「フィルムカメラプロジェクト」を新たに開始します。若年層やインフルエンサーを中心にフィルムカメラの人気が高まっていることを受け、「アフターサービスに不安のある中古ではなく、安心して使える新品のフィルムカメラを提供したい」とプロジェクト開始の狙いを語ります。
熱心なPENTAXカメラのユーザーだけでなく、フィルムカメラに関心を持つ若年層も手ごろな価格で入手できるカメラを提供すべく、最初は一眼レフタイプではなくコンパクトタイプのカメラを検討していくそうです。
プロジェクト開始のきっかけは、昨今のフィルムカメラ人気の高まりがあります。デジタルに取って代わられたという印象のあるフィルムカメラですが、近ごろはインフルエンサーやアイドルなどがフィルムカメラでの撮影や現像を楽しむ様子をSNSにアップし、若年層を中心にフィルムカメラがブームになっています。
しかし、富士フイルムの「写ルンです」に代表されるレンズ付きフィルムや海外メーカーの低価格カメラを除き、新品のフィルムカメラはほとんど入手できない状況となっており、アフターサービスに不安のある中古カメラに頼るしかない状況となっています。
その状況を鑑み、リコーイメージングが「フィルムカメラの製造や販売、アフターサービスを担い、誰でも安心して使えるフィルムカメラを提供したい」と考え、今回のプロジェクトが発足しました。
このプロジェクトでは、フィルムカメラのファンや写真家の声を取り入れるべく、オンラインやオフラインでイベントを実施したり、SNSを介してコミュニケーションを取り、製品作りに反映していくとしています。
ちなみに、東京・四ッ谷にある「PENTAXクラブハウス」では、現在フィルムカメラを有料で貸し出す「PENTAXフィルムカメラ体験会 in クラブハウス」サービスを実施しています。12月24日(土)が最終回となるので、興味のある人はチェックしてみてください。