スパークス・アセット・マネジメントは、「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2022」の結果を発表した。同調査は11月16日~17日、全国の20~79歳の投資経験者1,000名を対象に、インターネットで実施した。
現在の投資状況について聞いたところ、"現役投資家"(「現在、投資をしている」と回答した人)は82.2%、"投資離脱者"(「過去に投資をしていたが、現在はしていない」と回答した人)は17.8%だった。
現役投資家(822名)に、現在投資している金融資産を聞くと、「投資信託(REIT以外)」(60.2%)と「日本株式」(56.8%)が特に高かった。
現役投資家の共通ポイントなどで投資できる「ポイント投資」の利用率は48.1%、買い物のおつりを自動で積み立てする「おつり投資」は8.4%、ロボットが資産運用を代行する「ロボアドバイザー投資」は10.3%、「テーマ型投資」では8.3%、「ソーシャルレンディング投資」では3.9%だった
現役投資家に、ESG投資(環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視・選別して行う投資サービス)をしているか聞いたところ、5.2%が「している」、30.8%が「していないが、したいと思う」で、合計した『前向き』は36.0%だった。
株式投資家に、2022年の日本株式市場を表す漢字1文字を尋ねた。1位は「安」(71名)、2位は「乱」(50名)、3位は「円」(23名)、4位は「高」「戦」(各20名)だった。
現役投資家に、今年1年の投資の損益着地予想を聞くと、43.8%が「大幅にプラス着地」「ややプラス着地」、31.0%が「大幅にマイナス着地」「ややマイナス着地」と答えた。
全回答者に、円相場について、適正だと思う為替レート(米ドル/円レート)はいくらくらいか尋ねたところ、1位は「120円」(261名)、2位は「100円」(177名)、3位は「110円」(174名)だった。
来年以降の日本経済の成長のために必要だと思うことは、「過度な円安の是正」(43.3%)が最も高く、「ウクライナ情勢の解決」(42.9%)、「持続的な賃金上昇」(42.7%)、「新型コロナウイルス感染症の収束」(40.0%)、「物価高騰の抑制」(38.5%)と続いた。
今後、長期的に成長の期待が持てそうだと感じる市場(産業)を聞くと、「環境エネルギー(水素燃料など)」(33.6%)が最も高く、「先進医療(再生医療・遺伝子治療など)」(32.6%)、「知能化技術(AI・自動運転車など)」(31.1%)、「ロボット工学(家庭用・産業用ロボットやドローンなど)」(27.6%)、「情報・通信技術(IT/ICT)」(23.0%)という順になった。