リスクモンスターは12月15日、第1回「尊敬できる上司に関する意識」調査の結果を発表した。調査は7月28日〜8月1日、20歳〜59歳の男女800人を対象に行われたもの。
まず、「最も身近な上司がいる」という人は89.0%で712人。身近な上司に対する尊敬度について調べたところ、「尊敬できる」(56.9%)が「尊敬できない」(43.1%)を上回る結果となっている。
世代別では、「20代」「30代」ではいずれも6割前後が「尊敬できる」と回答し、全体を上回っている。
役職別では、「尊敬できる」の回答率は「一般社員」では53.3%、「主任・係長」では59.8%、「課長クラス」では62.3%となり、上位役職になるにつれて増加傾向が見られる。「役員」においては、回答率100.0%となっている。また、一般社員においては、「尊敬できる上司がいない」の割合がやや高い結果に。
企業規模別では、「尊敬できる」が「大企業」では60.6%、「中小企業」では54.7%、「零細企業」では47.1%と、企業規模が小さくなるにつれて、直属の上司に対する尊敬が薄れていることがうかがえる。
上司を「尊敬できる」と回答した人に対して、最も尊敬できる点を尋ねてみた。すると、「周囲との連携・意思疎通が上手」が30.4%で最も多く、次いで「仕事の判断や進め方が的確」が28.6%、「責任をとり、部下を守る」が16.3%で続いた。
男女別では、男性において「周囲との連携・意思疎通が上手」が33.8%、女性では「仕事の判断や進め方が的確」が30.0%でそれぞれ最多となっている。
世代別では、「20代」「30代」では「周囲との連携・意思疎通が上手」、「40代」と「50代」では「仕事の判断や進め方が的確」が最も多かった。
役職別では、「周囲との連携・意思疎通が上手」において、「一般社員」よりも「役員」の回答率が上回った。また、「部長クラス」と「役員」においては「決断が早い」が多くなっている。
企業規模別では、「大企業」において「仕事の判断や進め方が明確」(32.4%)が最多である一方で、「中小企業」「零細企業」では「周囲との連携・意思疎通が上手」が最も多い結果となっている。
上司を「尊敬できない」と回答した人に対して、最も尊敬できない点を調査した。すると、「仕事の判断・進め方が不正確」(36.2%)が最も高く、次いで「周囲や部下との連携が下手」(22.5%)、「態度が大きい」(16.9%)が続いた。
男女別では、「仕事の判断・進め方が不正確」(男性34.0%、女性38.4%)と「責任感が無い」(男性14.1%、女性9.9%)において、やや回答率の乖離(かいり)が見られるものの、尊敬できない点の順位としてはおおむね同様の結果となっている。
世代別では、全ての世代で「仕事の判断・進め方が不正確」が最多に。中でも30代では40.0%で特に高くなっている。また、「周囲や部下との連携が下手」においては若年層よりも中高年層の方が高くなる傾向も見られた。
役職別では、「課長クラス」において「仕事の判断・進め方が不正確」( 60.0%)が突出している。
続いて、上司を「尊敬できない」と回答した人に対して、会社内において他に尊敬できる上司がいるかも尋ねた。すると、73.9%が「尊敬できる上司がいない」と答えた。
男女別では、「女性」では「尊敬できる上司がいない」の割合が80.1%で、「男性」(67.9%)よりも12.2%上回っている。
世代別では、「尊敬できる上司がいない」割合が「20代」(83.8%)に多い他、役職別では、役職が高まるにつれて「尊敬できる上司がいない」の割合が下がっている。「一般社員」では78.6%。
企業別においては、「零細企業」で9割以上が「尊敬できる上司がいない」と回答している。