この記事では、人の気持ちがわからない人が持つ特徴やメリット・デメリット、改善方法などを解説しています。仕事や恋愛などにおいて、人の気持ちがわからなくて困っているという方はぜひご覧ください。

また逆に、人の気持ちがわからない人との接し方に悩んでいる人のために、上手な付き合い方もまとめました。

  • 人の気持ちがわからない人とは

    人の気持ちがわからない人の特徴や改善方法を解説します

人の気持ちがわからない人とは? 7つの特徴

「人の気持ちがわからない人」とは、相手の気持ちを察することができない、または察するのが苦手な人のことを指します。自分勝手に映ることも多く、とっつきにくい印象を持たれることもあります。

ここでは、そのような人に見られる代表的な特徴を紹介します。

人に興味がない

人の気持ちがわからないという人は、そもそも他人に興味がないことが考えられます。自分以外の人間にも興味を持つ人であれば「この人は何を考えているのか」「私が言ったことに対してどう感じているのか」など相手の心を知りたいと思い、相手の表情や行動などから気持ちを察しようという努力をするはずです。

また察することが難しくても、相手に尋ねて感情を知ろうとします。しかし自分以外の人に興味を持たない場合は、相手の気持ちを知ろうとしていないので、尋ねることもしないでしょう。

思ったことをすぐに言ってしまうので、「空気が読めない」と言われる

人の気持ちを考える人は、人と良好な関係を築きたいと思っている傾向にあります。そのため発言する前によく考えてから言葉を発するようにしていることが多いでしょう。

しかし人の気持ちを考えない人は、そのときに思ったことをすぐに言ってしまいがちです。発言する前にほんの少し想像すれば「これを言うと相手は傷付くかもしれない」「この言い方は相手を不快にさせてしまうかもしれない」とわかることであっても、人の気持ちがわからない人は想像をしない、あるいは想像できません。

思ったことをすぐに口に出すため、人に不快な思いをさせることも少なくないでしょう。

ガサツな面がある

人の気持ちがわからない人は、自分中心に物事を進めていく傾向があるため、少しガサツとも言える一面を持っているかもしれません。人と一緒に行動する場合でも相手と話し合わずに、自分で「これが正しい」と決めつけて物事を進める場合があります。

それがスピード感やリーダーシップとして良い結果につながることもあるかもしれませんが、たいていの場合は相手の同意を得ていないために軋轢(あつれき)を生んだり、また実際には正しくなくてやり直しをするはめになったりなど、マイナスのケースにつながる可能性があります。

自分の感情やメリットを優先して行動する

人の気持ちがわからない人は、自分の感情やメリットを第一に行動してしまうため、相手をいたわるような発言などはあまりしない傾向にあります。もし相手の状況を伺うような質問をする場合であっても、相手を思いやっているのではなく、単に自分にとって役に立つかどうかを判断するために聞いている可能性があります。

一人が好き

基本的に他人のことがあまり好きではないため、好きではない人と一緒に過ごすくらいであれば、一人でいた方が楽だと思う人が多いでしょう。

人からの誘いにもあまり応じず、基本的に単独行動を好む傾向があります。そのような行動から、協調性がないなどと思われてしまうことも少なくありません。特に社会人になってからは職場でも浮くこともあるため、注意が必要かもしれません。

自分勝手で、相手に合わせる気がない

人の気持ちがわからない人は、自分勝手な傾向があるため、相手に合わせる気があまりありません。周りの人がどう思おうが関係なく、自分のしたいように振る舞います。自分の言動や行動で人がどう思うかなども考えないことがほとんどなのです。

感情の起伏が激しい、あるいは感情があまりない

特にビジネスシーンでは、怒り、悲しみ、悔しさなど、自分の感情を押し殺して、円滑にその場を乗り切ろうとすることも多いでしょう。しかし人の気持ちがわからない人は、喜怒哀楽がはっきりしていて、ストレートに感情を表に出すことが多い場合もあります。このような人は自分が感情のままに生きているため、相手が表に出さずに我慢している感情を読み取るのが得意ではありません。そして自分の感情のままに相手にキツイ言葉を投げかけたり、強引に物事を進めたりしてしまうため、ますます相手との溝が深まってしまいます。

逆に感情の起伏があまり無い場合は、たとえ同じことを自分がされたとしても傷付いたり怒ったりする気持ちがわからないので、相手にそのようなことをしてしまう、というケースもあるでしょう。

人の気持ちがわからない人の原因

  • 人の気持ちがわからない人の原因

    人の気持ちがわからない原因はさまざまです

人の気持ちがわからない原因はさまざまですが、主に下記のような原因があると考えられます。

  • 人の気持ちに興味を持てない
  • 相手が不快に思っていることが想像できない
  • 相手の配慮に気付かず当たり前だと思っている

コミュニケーションをとる中で、このような感覚が磨かれずに育ったことが、人の気持ちがわからない要因となっている可能性があります。

人の気持ちがわからない人の持つメリット

  • 人の気持ちがわからない人のメリット

    人の気持ちがわからない人が持つメリットを紹介します

人の気持ちがわからないということにはメリットもあります。どのようなメリットを持っているのか、具体的に見ていきましょう。

周りに流されず、自分の意志を貫くことができる

人の気持ちがわからない人のメリットとしては、周囲の反応を気にしないため、自分の意見をブレずに貫き通すことができる、という点が挙げられます。人の意見を聞き過ぎることは、時にノイズになり得ますし、皆が100%満足いくものを作ろうと思うと、スピード感が損なわれてしまいます。

そういった意味では、相手に振り回されずに突き進めるという強みにもなり得るでしょう。

トラブルに巻き込まれにくい

人の気持ちがわかる人は、相手が怒っていたり不快に思っていたりする気持ちを察する能力が高い傾向があります。そのため、人間関係でくよくよと悩んでしまうことも少なくありません。

一方気持ちがわからない人は、相手が怒っていようが不快に思っていようが、全く気にしません。そのため人間関係のトラブルにも気付かず、巻き込まれずに生きていくことができるのです。

ストレスなく生きられる

人の気持ちを考えながら生きることは、ストレスにもなり得ます。人を気遣うことは、知らないうちにストレスとなっているかもしれません。

気持ちがわからない人は周りがどうあろうと気にしないため、ストレスなく生きられます。

人の気持ちがわからない人の持つデメリット - 陥りやすい末路

  • 人の気持ちがわからない人のデメリット

    人の気持ちがわからない人がたどる可能性のある末路を見ていきます

人の気持ちがわからない人には、どのようなデメリットがあるのか、結果的にどのような状態になってしまうのか、たどる可能性のある末路について見ていきます。

周りの人を傷付け、人間関係が続かずに孤立するおそれがある

人の気持ちがわからない人は、相手が考えていることを知ろうとせずに、または知ることができずに、発言や行動をする傾向があります。何も考えていないことによって、無意識に相手を傷付けてしまうことも少なくありません。

自分と相手との間に信頼関係を結ぶことが難しく、知らず知らずのうちに周囲の人が離れていってしまうかもしれません。

腹を割って話す相手ができにくい

人の気持ちがわからない人は、知らず知らずのうちに相手を傷付けていて、その結果、相手が畏縮(いしゅく)してしまう可能性があります。そうすると本音で話さず建前でしか話してくれない、つまり腹を割って話せる相手がいないという状況に陥ることも珍しくありません。

腹を割って話し、真の意味でお互いを理解し合うことは、ビジネスシーンでもプライベートでも、コミュニケーション上で非常に大切です。

協調性がないとされ、評価に影響する可能性がある

人の気持ちに配慮せずに言動や行動を続けると、周りからは協調性がないと思われてしまいます。協調性がないということは、ビジネスシーンでもマイナスになることが多く、スキルの高い人であってもなかなか評価されない可能性もあります。

大きな失敗をする

相手に配慮せず発言や行動をしてしまうため、仕事で大きな失敗をしてしまう可能性もあります。例えばクライアントを怒らせてしまったり、周囲の不安を無視して強引に進めることで、思わぬ見落としがあったりといったことが考えられます。

人の気持ちがわからないときの改善方法

  • 人の気持ちがわからないときの改善方法

    人の気持ちがわからない人の改善方法を紹介します

人の気持ちがわからないと、損をする場面がたくさんあります。人の気持ちがわからないときの対処法として次の3つを紹介します。

相手の立場に立って考えるようにする

まずは発言や行動する前に、相手の立場に立って考えるようにしましょう。何も考えずに発言するのではなく「これをしたら相手がどう思うか」「どう感じるか」などを考えてから発言や行動するように習慣づけると成長できます。

一度考えてから発言する癖をつける

どのような言葉でも、思いついたことをすぐに口にするのではなく、一度考えるようにする癖をつけましょう。言われた相手の立場を考えれば、発言すべきかどうかを判断できます。相手を不快な気持ちにさせることも少なくなるでしょう。

気持ちを推測するのではなく、言葉で聞いてみる

相手の気持ちをわかろうと推測するのは、どのような人であってもなかなか難しいことです。しかも間違った推測をしてしまっては、相手にますます理解されなくなる可能性もあります。相手の気持ちがわからないときは、推測をするだけではなく、言葉で聞いてみるようにしましょう。

人の気持ちがわからない人との上手な接し方や対処方法

  • 人の気持ちがわからない人との上手な付き合い方

    人の気持ちがわからない人との接し方を紹介します

人の気持ちがわからない人に「わかってよ!」と言っても難しいため、その人に合わせた接し方をすることが大切です。また、不必要に自分が傷つくのを避けるためにも、人の気持ちがわからない人との付き合い方のコツを紹介します。

してほしいことはストレートに伝える

例えばキツイ表現をしないでほしいことを遠回しにほのめかしたり、態度で表したりしても、人の気持ちがわからない人には察することができません。そのため、してほしいことを真っすぐに伝えるようにします。

仮に相手の発言により傷付いた場合は、具体的にどのフレーズが、なぜ嫌だったのか、どう感じたのか、次回からはどのように伝えてほしいのかということなどを、そのときの状況や感情を交えながら、はっきりと伝えるといいでしょう。

相手の言葉をそのまま受け取らない

気持ちがわからない人は、何も考えずに発言します。そのような人の発言をいちいち真に受けていては、心がボロボロになってしまうでしょう。

「この人は、思いのままに発言してしまう人なんだ」ということを理解し、聞き流すようにするといいでしょう。

なるべく期待しない

わからない人に「気持ちをわかってほしい」と期待してしまうのは無駄かもしれません。期待はせずに「この人はこういった人だ」と理解するのも一つの方法です。

もし相手が仕事関係の人であれば、連絡は仕事上必要な連絡にとどめ、深く関わらないようにするといいかもしれません。

人の気持ちがわからない人は、自分の行動を振り返ってみよう

人の気持ちがわからない人は自分の思いのままに生きていることも多く、無用なトラブルに巻き込まれにくいというメリットを持ちます。一方で腹を割って話せる友人ができにくかったり、仕事で評価されづらかったりとデメリットもあります。

人の気持ちを推測しづらいという人は、普段から相手の立場に立って考える癖をつけてみましょう。