iPhoneとApple Watchに新しく搭載された「衝突事故検出」機能は、事故を検出すると緊急通報サービスへ発信および「緊急連絡先」へのメッセージを送信する機能です。
最新版のiOSを搭載したiPhone 14/14 Pro、およびApple Watch Series 8/SE (第2世代)/Ultraで使用できます。緊急通報にはiPhoneまたはApple Watchのモバイル通信接続、もしくはWi-Fi接続が必要です。
衝突事故検出の流れ
衝突事故検出は、自動車が絡む激しい衝突事故を検出する機能です。事故が検出されると、iPhone/Apple Watchの画面に警告が表示され、警告音が鳴ります。
事故検出後の動作を図にまとめました。
順番に説明しましょう。
まず、iPhoneやApple Watchが事故を検出すると、Apple Watchからチャイム音が鳴り、激しく振動します。画面には緊急通報のスライダが表示されます。持ち主が操作できる場合は、スライダで通話、またはキャンセルします。iPhoneのみの場合はiPhoneの画面にスライダが表示されます。
20秒経って持ち主の反応がない場合、Apple Watchが自動的に緊急通報サービスへ発信します(日本の場合は119番)。同時に、iPhoneに「緊急連絡先」が登録してあれば持ち主が車で事故に遭ったことがメッセージで送信され、iPhoneの画面には「メディカルID」のスライダが表示されます。
緊急通報サービスが応答すると、下記の内容を伝える音声メッセージが大音量で流れます。
- Appleのデバイスで事故が検出されたこと
- 持ち主に反応がないこと
- おおよその場所(緯度・経度)
メッセージは5秒ごとに繰り返されますが、2回目以降は音量が小さくなり、周囲の人が通話先と話すことも可能です。
緊急時に備えて、iPhoneの「緊急連絡先」と「メディカルID」を設定をしておきましょう。
誤検出多発? 衝突事故検出をオフにする方法
この「衝突事故検出」機能では、「ジェットコースターで反応した」「スキーやスノーボードで反応した」といった報告が相次いでいます。誤検出してもすぐにキャンセルできないことが予想される状況では、下記の方法でオフにすることができます。
なお、自動的に元に戻す機能はないので、手動で戻すのをお忘れないようご注意ください。