小栗旬主演の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)が18日に最終回を迎え、北条泰時役の坂口健太郎がコメントを寄せた。
平安末期から鎌倉前期において、源平合戦や鎌倉幕府誕生、執権政治に至るまでの権力争いを描いてきた『鎌倉殿の13人』。三谷幸喜氏が脚本を手掛けた。
坂口のコメントは以下の通り。
【北条泰時を演じきって】
泰時というのはこれからの人で、父・義時がやってきたことを本当に間近で見ていたし、父とすごく衝突が多かったんですね。でも泰時はきっとどこかで父の気持ちもわかっていただろうし、いろんな葛藤というものはあったので、泰時の中では本当にすごく大好きな人と自分の中で戦ってきたと思うんです。それが一度終わったというか。彼の中ではこの先もし物語が進むとしたら、御成敗式目をつくるなど、いろいろ起きると思うんですけど、泰時を演じている僕からすると、ここでひとつの終わりが来たなという感じはしましたね。
【泰時が作る新しい世】
泰時はこれからつくる世の中で、義時とはまた違った苦労をするだろうなという気はしています。やっぱり泰時が言っていることってどこか理想なんですよね。でも義時がやってきたことっていろんな現実が含まれていて。泰時のやっていることは理想だけど、その理想をつくるということは、自分ひとりで生きていたら簡単なのかもしれないですけど、そこに自分じゃない誰かがいた瞬間にその理想というのはとても難しくなっていくと思います。
でも僕は泰時が苦しみながらこれから先、何か決断を下したり、分かれ道をどっちかと考えたりする姿というのはなんとなく想像ができる気がして。それはきっと義時という存在が自分の中ですごく大きなものがあるから、だからこそじゃあ泰時ならどうするんだろうというのは、たぶん、一個すでに泰時の中にあるんですよね。だからこそ考えやすくもあるし、それによってこれから泰時はこういう瞬間瞬間を思い出して成長していくんだろうなという感覚はあります。
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