桃月なしこ主演『ヨドンナ』シリーズ第3弾の制作決定、坂本浩一監督の熱量で実現

『魔進戦隊キラメイジャー』に登場した悪の幹部、ヨドンナ(演:桃月なしこ)が主役のスピンオフ作品『ヨドンナ』シリーズ第３弾の制作が決定した。

『ヨドンナ』シリーズは、2020年3月～2021年2月まで放送された『魔進戦隊キラメイジャー』に登場した悪の幹部、ヨドンナが主役のスピンオフ作品。2021年8月にTTFCオリジナル作品として『ヨドンナ』が、翌9月に『ヨドンナ２』が配信された。

テレビシリーズでは消滅したヨドンナでしたが、『ヨドンナ』『ヨドンナ２』では人間の生命エネルギーを吸収して復活するため、熱田充瑠（キラメイレッド）の彼女である柿原瑞希の体に入り込みます。しかし柿原瑞希と一緒に行動するうちに人間の感情を知り、自ら再び死後の世界＝ヨドンヘイムへと戻る選択をした。そこで、実は喜怒哀楽の感情を知れば生き返らせてもらえたはずが、自身の身勝手な行動が問題視されて保留となった事実を知るヨドンナ。だが「愛情」をも知ることが出来たなら、再び生き返る権利を得られると聞かされ…というところで物語は終わっていた。

担当者によると、当初は２部作の予定で、続編については全く決まっていなかったという。ただ、もしチャンスがあればまたヨドンナに会えるようにしたい、というキャスト、スタッフの想いから、ラストシーンではっきり終わらせず、次につながる余地を残して、ファンの反響に委ねる形となった。そして公開されるや、予想を上回る反響があり、上映イベントや、DVD/Blu-ray 発売イベントも実施された。

こうして続編制作への機運が高まっていたが、決定づけたのは、坂本浩一監督の続編への熱量だったという。2022年は『リバイスレガシー仮面ライダーベイル』『Birth of Chimera』『仮面ライダージャンヌ＆仮面ライダーアギレラ withガールズリミックス』と、坂本浩一監督によるTTFC作品が立て続けに制作された。その打ち合わせのたびに監督からTTFCに「次は『ヨドンナ』（の続編を）撮りましょう」と提案があり、この３作品のプロデューサーである望月卓氏が『魔進戦隊キラメイジャー』『ヨドンナ』のプロデューサーであることもあって続編プロジェクトは進行。そして主演の桃月なしこもオファーを快諾し、ついに制作が決定された。

『東映特撮ファン感謝祭2022オンライン feat．ゼロイチファミリア』内でも桃月が語る通り、どんな内容になるかはまだまだ発表できる段階ではないという。ただ、「きっとヨドンナは”愛情”を学ぶ物語になると思います」とのこと。そのとき、ヨドンナはどういう選択をするのか？　さらに、前作は熱田充瑠役の小宮璃央、射水為朝役の木原瑠生が『魔進戦隊キラメイジャー』からゲスト出演したが、今回もゲスト出演があるのか、続報を待ちたい。