光村図書出版は12月15日、子どもの「好き」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は11月9日~10日、小・中学校に通う児童・生徒の保護者500名(小学1~6年生の保護者335名、中学生1~3年生の保護者165名)を対象にインターネットで行われた。
まず、「学校で友達と協力して考えながら学習するのと、自分一人で考えて学習するのと、どちらが好きですか?」と尋ねたところ、「自分一人で考えて学習するのが好き」(43.2%)が多数派となったが、2021年調査と比較すると、「友達と協力して考えながら学習するのが好き」が9.6pt増加。昨年25.8ptもあった両者の差は、12ptに縮まった。
同様に学習に関する質問を複数行った結果、学習する場所は「子ども部屋などの個室」(29.4%)よりも「家の人がいる場所の方が好き」(65.4%)が多数派。ノートを取ることは「好き(好き/どちらかといえば好き)」(55.0%)だが、教科書を音読することは「嫌い(嫌い/どちらかといえば嫌い)」(53.6%)という結果に。
また、文字を手書きすることについては「好き(好き/どちらかといえば好き)」(55.6%)が多数派となったが、「学習(勉強)以外で、どんな機会に文字を手書きすることが多いですか?」と聞くと、「友達に手紙やメモを渡すとき」(45.6%)や「家の人にメッセージを伝えるとき」(35.0%)に続いて、「学習以外ではほとんど手書きしない」という回答も約3割(28.0%)に上った。
次に、デジタル端末(タブレット等)を使った学習活動で好きなことを教えてもらったところ、1位「動画を見る」(73.2%)、2位「調べものをする」(44.4%)という結果に。
また、「学習中にわからないことがあったときにどうしますか?」と尋ねたところ、小学生の1位が「家の人や周りの大人に聞く」(72.2%)なのに対し、中学生は「スマートフォン・インターネットの検索エンジンで調べる」(69.1%)が1位となった。
さらに、「国語の教科書の中で、いちばん好きな登場人物」を教えてもらったところ、1位「スイミー(スイミー)」、2位「ごん(ごんぎつね)」、3位「ちいちゃん(ちいちゃんのかげおくり)」、4位「メロス(走れメロス)」、5位「くじらぐも(くじらぐも)」が上位にあがった。
次に、「学校生活」に関する設問を行った。「新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたことで、参加できてうれしかった学校行事は何ですか?」と尋ねたところ、「運動会/体育祭」(53.2%)と「遠足」(45.4%)が3位以下に大きく差をつけて上位に。
また、「学校で好きな教科が作れるとしたら、どんな教科を希望しますか?」と聞くと、1位「パソコン・プログラミング」(40件)、2位「ゲーム・eスポーツ」(38件)、3位「漫画・イラストを描く」(21件)が上位にあがった。