アユートは、Astell&Kernブランド初のA級アンプ搭載アナログ・ポータブルアンプ「AK PA10」の実機を東京・秋葉原で開催中の「ポタフェス 2022 冬 秋葉原」(会期:12月17日〜18日)で披露。ブースには2台用意され、そのサウンドをひと足早く体験しようと開場直後から多くの人が訪れていた。

  • Astell&Kern「AK PA10」

  • 開場直後から2台の試聴機材はフル稼働中で、展示什器から姿を消していた

既報の通り、AK PA10は手持ちのハイレゾプレーヤーやUSB DACなど、さまざまなオーディオ機器と組み合わせて使えるポータブルアンプ。内蔵バッテリー(容量4,200mAh)で最大約12時間音楽を聴ける。2023年1月の発売を目指しており、製品の詳細や国内での発売日は確定次第、改めて案内するという。店頭価格は94,980円前後となる見込み。

同ブランドが培ってきたアンプ回路設計技術のノウハウを最大限活用し、4.4mm 5極トゥルーバランス入出力と、Class-A(A級動作)アナログアンプを初めて導入。カレント(電流)コントロール、ゲインコントロールに加え、ハードウェア・クロスフィードを搭載し、独自のTERATON ALPHAテクノロジーも盛り込んだ意欲的な製品。「Astell&Kernのピュアなアナログサウンドを楽しめる」という。

  • AK PA10の側面

A級動作のアナログ・ポータブルアンプでは珍しい、4.4mm 5極のバランス入出力をサポートし、高出力で鮮明な音の再生を追求しているのもAK PA10の大きな特徴。さらに3.5mm 3極アンバランス入出力にも対応しており、多くの機器と組み合わせて使えるようにしている。音源ソースを最大限劣化させずに増幅して出力するために、3.5mm入力時は3.5mm出力のみ、4.4mm入力時は4.4mm出力のみのトゥルー出力になるとのこと。音量調節機構には独自のアナログボリュームを搭載している。

  • 上面に4.4mm 5極のバランス入出力と3.5mm 3極アンバランス入出力があり、音量調整のダイヤルも見える

  • 側面から音量調整ダイヤルのローレットが見えている

  • 底面のUSB-C端子

  • 背面

アユートブースでは他にも、AKのポータブルUSB DACアンプ新製品として発表済みの、3.5mm 4極マイク入力とUSBバスパワー対応の「AK HC3」を出展。2022年12月〜2023年1月の発売を目指しており、国内での発売日は確定次第、改めて案内するとしている。価格はオープンプライスで、店頭価格は32,980円前後を見込む。

  • Astell&Kern「AK HC3」の姿もあった

AK HC3の最大の特徴は、ユーザーからの要望が多かったという3.5mm 4極マイク・コントローラー入力をサポートした点。これにより、対応するイヤホン/ヘッドホンを使って「ハイクオリティなサウンドとクリアな音声機能でゲーミング、テレワークなどでの使用を可能にした」という。

DACチップにはESS製のSABRE HiFi DAC「ES9219MQ」をデュアルDAC構成で搭載。最大384kHz/32bitまでのPCMと、DSD256(DSD 11.2MHz)のネイティブ再生に対応する。統合音楽再生ソフト「Roon」での動作も確認済み。本体には新たに、再生ファイルに応じて色が変化するLEDインジケーターを搭載している。