米Appleは12月13日(現地時間)、macOS Venturaのアップデート「macOS Ventura 13.1」をリリースした。「フリーボード」アプリを追加、いくつかの機能改善とバグ修正を提供するほか、米国で「Advanced Data Protection for iCloud」の提供を開始した。

設定アプリが刷新されたmacOS Venturaでは、左上のアップルメニューから「システム設定」を選択し、 「一般」→「ソフトウェアアップデート」でOSバージョンの確認やOSアップデートを行う。

フリーボードは、レイアウトやページの制限のない柔軟なキャンバスを備えており、自由に書き込み、また画像やビデオ、オーディオ、PDF、書類、ウェブリンクといったファイルの埋め込みが可能。iOSアプリとiPadOSアプリの提供も同時に始まっており、Appleのデバイスの間で作成したボードを共有したり、リアルタイムで共同作業を進めることが可能。アイディアノートやスケッチブック、ホワイトボード、共同作業スペースとして活用できる。

macOS Ventura 13.1は、さらに以下のような新機能や機能改善、バグ修正を含む。

  • 「探す」アプリで、「サウンドを再生」を使って、近くにあるAirTagやAirPods Pro(第2世代)のケース、Find Myネットワークのアクセサリを探せる。
  • 「メッセージ」の検索が改善され、犬、車、人物、テキストなど、コンテンツに応じて写真を探せるようになった。
  • 「メモ」の参加者カーソルで、ほかの人が共有メモをアップデートしている部分をライブインジケータで表示できる。
  • アップデート後に一部のメモがiCloudと同期できなくなる問題を修正。
  • いくつかのアプリやゲームにおいてキーボードやマウスの入力が認識されないことがある問題を修正。

Advanced Data Protection for iCloudは、エンドツーエンド暗号化によるiCloudデータの保護を「iCloudバックアップ」「iCloudドライブ」「写真」「メモ」「リマインダー」「Safariのブックマーク」「Siriショートカット」「ボイスメモ」「ウオレットパス」などを含む合計23カテゴリーに拡大できるオプションだ。米国以外の国・地域には2023年初頭に展開する予定となっている。