俳優の瀬戸利樹と中田圭祐がW主演を務めるABCテレビのドラマ『僕らのミクロな終末』(2023年1月29日スタート 毎週日曜24:55~全8話 ※関西ローカル、見逃し配信あり)のメインビジュアルと新たなキャストが14日に公開された。

『僕らのミクロな終末』メインビジュアル(C)丸木戸マキ/祥伝社 ABC

原作丸木戸氏×監督&脚本・三木康一郎氏という『ポルノグラファー』シリーズのタッグで人気コミックを実写化する今作は、過去に恋愛関係にあった2人の地球滅亡までの10日間を描く、もどかしくて愛おしい終末ボーイズラブストーリー。

メインビジュアルは、原作書影にリスペクトを込め、マジックアワーの美しい空の下、真澄(瀬戸)が律(中田)に手を差し伸べるデザインに。真澄にとって律は二度と会いたくなかった存在で、再会した2人の空気は険悪そのもの。そんな2人がある目的のために静岡県・浜松を目指しながら、互いの負った痛みや傷に向き合うことで再び距離を縮めていく。そんな地球滅亡までの10日間で変わっていく2人の関係を表現したビジュアルとなっている。

また、真澄、律とともに地球滅亡までの10日間を過ごすキャストも発表された。富本惣昭が演じるのは、アイドルオタクのピュアな男子高校生・遊馬。ブレない真っすぐで素直な性格の遊馬に真澄・律が巻き込まれることで物語は大きく動いていき、遊馬が持っているかもしれない不思議なパワーが奇跡を起こす……? 富本は2003年にスタートした2.5次元ミュージカル『テニスの王子様』など話題作に出演し、漫画化やドラマ化もされた人気作『一瞬の風になれ』の舞台では主演を務めるなど、活躍の場を広げている。

そして旅の途中で出会った嘉神めぐるは、国民的アイドル・嘉神まどかと瓜二つの見た目をしていて、まどかの妹であると名乗る。嘉神まどかを推していた遊馬はめぐるとの出会いに運命を感じ、旅をともにすることが自分の使命であると言い張る。しかし、めぐるには何か思惑があるようで……? めぐるとまどかの1人2役に挑戦するのは、ジェンダーレスモデル・井手上漠。第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにて「DDセルフプロデュース賞」を受賞し、“かわいすぎるジュノンボーイ”として注目を集めマルチに活躍している。

また、真澄と律が大学時代所属していたミニコミ誌「辺境倶楽部」の出版サークルの同級生・橋本役に大朏岳優、サークルの部長・露口役に前田瑞貴、律に夢中なミスキャンパス・谷口美佐役に西村美柚が決定。さらに遊井亮子が真澄の母親、飯田基祐がめぐるの父親を演じ、脇を固める。

コメントは以下の通り。

■広瀬遊馬役 富本惣昭

――まずは、原作を読まれた時の印象と、実写化する上で楽しみな部分をお聞かせください。

出演のお話を頂いて、初めてBLの作品を読ませて頂いたのですが、同性同士のアダルトなシーンだったり、同性ならではの言動、行動だったりが新鮮で面白かったです。

実写化することでさらにこの作品を沢山の方に知ってもらい、もしかしたら本当に隕石が降ってきて地球が残り○日とかになってしまうかもしれない。そういった時に自分が何をするか、どういう行動をするのか、何を思うのかも想像してみて欲しいなと思うのでみなさんの感想が楽しみです。

――演じられる「広瀬遊馬」の印象は? 彼のどのような部分を特に表現しようと思われたかもお聞かせください。

広瀬遊馬は自分の感情にものすごく素直で、人を思いやる心を持っていて、人の心を大きく動かす事が出来る人物という印象です。遊馬を演じる上で、発する言葉の一つ一つを丁寧に、自分の感情と向き合って相手への言葉を出そうと意識しました。そして、何よりもピュアな心を忘れずに持って臨みました。

――特に井手上漠さんとのシーンが多かったと思いますが、共演された井手上さんの印象と、嘉神めぐるの魅力を教えてください。

自分自身が人見知りで、最初は距離がありましたが、同い年ということもあり、沢山話して井手上さんの事を知って、井手上漠という人間に物凄く興味を惹かれましたし、たくさんの刺激をもらいました。人に対してここまで興味を惹かれる事が滅多にないので、僕自身が凄くいい経験をさせて頂いているなと思いました。めぐるちゃんは人を思いやる事が出来る人物だという印象です。遊馬に対して夢を壊さないでいてくれたり、お姉ちゃんを思うからこそ出る律に対しての言葉だったり凄く優しい人間だなと思いました。 あと、めぐるちゃんはかわいいです(笑)。

――撮影時の出来事で、驚いたことや嬉しかったことなど、印象的だったことはありますか?

ラストぐらいのシーンで真澄の夢の中に遊馬が出てくるのですが、そこのシーンをグリーンバック、いわゆるCGを使う撮影で初めてグリーンバックで撮影できてうれしかったです(笑)。あと、みんなで焚き火? を囲んで出演者4人で撮影したシーンが印象に残っています。寒かったですが、みんなと話せて心は温まり、一つまた距離が縮まった気がしました。

――不思議なパワーをもっている(?)遊馬ですが、もし一つ不思議な力を持てるとしたら、どんな力がほしいですか?

その場所の言語や、その地域の訛りを話す事ができる力です! その力を使って国内外問わず、色々な場所を旅したいです。最近友人が英語で話しているところを見て、カッコよすぎる。使えるようになったら俺強くね? とか思ったりしています。

――最後に視聴者のみなさんへメッセージを!

今回この『僕らのミクロな終末』で共演者の方々、三木監督・森監督から大切なことを沢山与えて頂きました。改めて人との出会いって大切なんだなって思いました。どんな人と出会うか、出会うことによって何を感じるかを考えるきっかけになってくれました。それは『僕ミク』の世界でも同じで、人と人との出会いが物語を生み出していくと思っています! 是非多くの方々にご覧頂きたいです!

■嘉神めぐる&まどか役 井手上漠

――まずは、原作を読まれた時の印象と、実写化する上で楽しみな部分をお聞かせください。

私自身、BL作品が大好きなので、原作を読ませて頂き、とてものめり込んでしまいました。もし地球に終わりが来るなら? という設定は、多くの皆様が一度は想像した事あるのではないかと思います。実際にストーリの中に入ることで、その過程やそれぞれの気持ちの変化を、凄く考えさせられました。今回、私はめぐるとまどかの二役を演じさせて頂きました。顔は瓜二つですが、性格は全く違っている2人の違いを是非楽しんでいただければと思います。

――演じられる「嘉神めぐる・嘉神まどか」の印象は? 1人2役は難しい役どころだったかと思いますが、それぞれのどのような部分を特に表現しようと思われたかもお聞かせください。

めぐるの印象はとても姉思いで、自分と似た部分が多く、近い感覚がありました。好きなように生きようと決意しているところや、人を信じて友情を超えた何かを得ためぐるからは、演じていても共感する部分や勇気をもらう場面がたくさんありました。まどかの印象は、表と裏の顔にギャップがあります。仕事熱心ですが、人には言えない悩みを抱えていて常に辛そう。サバサバしてるけど実は弱さを見せたくないのかなという印象でした。そんな2人は、原作でも両親が間違える程外見が似ているのですが、めぐる、まどか、それぞれのしぐさなど変化を出すように意識しました。

――特に富本惣昭さんとのシーンが多かったと思いますが、共演された富本さんの印象と、広瀬遊馬の魅力を教えてください。

富本さんが現場に入られると場が明るくなるような存在でした。常に明るく元気で、パワーをもらえましたし、現場に関わる皆さん全員の名前と名字を覚えていて感動しました。一度話すとみんなを虜にしてしまう魅力はとても尊敬しています。遊馬くんはとてもピュアでまっすぐな子です。めぐるからしてみると守ってあげたくなる、そんな存在でした。まっすぐで真剣な愛を持っているところはキュンとするポイントだと思います。真剣すぎてつい「かわいい」と思わせられてしまうところは、遊馬くんの魅力の一つだと思います。

――撮影時の出来事で、驚いたことや嬉しかったことなど、印象的だったことはありますか?

私は小さい頃から女の子に囲まれて育ち、青春時代も女の子たちと過ごす事が多かったのですが、本作は男性キャストだけでしたので空き時間などは男子の青春を初めて経験できたような気がしてすごく新鮮でした。現場に入る度に、こういう青春もしてみたかったなと思わせてくれる。そんな友情に満ちた撮影現場でした。また、三木監督、森監督には様々な事を教えて頂き感謝しています。

――地球滅亡までの間、めぐるはある変装をしていましたが、何かの姿に変身できるとしたら、どんな変身をしたいですか?

背が高いイケメンの高校生!(背は急に伸びないですね笑!)

――最後に視聴者のみなさんへメッセージを!

この作品をご覧になる皆様にとっても、新鮮な青春を味わっていただける作品になっていると思いますし、BLならではの真澄と律の美しい描写は見どころだと思います。地球が終わってしまうという状況の中でこそ気付く、それぞれが自分の心に向き合い素直になってお互いを思う姿にとても心があたかかくなる場面もあります。2023年のはじまりにみなさんに新たな愛と友情をお届けします! ぜひご覧ください。