12月11日、日本のベンチャー企業・ispaceの月面着陸船が、米フロリダ州の空軍基地から打ち上げられ、東京日本橋にある管制室との安定した通信確立に成功した。月への着陸を成功させれば、民間企業のプロジェクトとして初の快挙となる。
12月11日の16時38分ごろ、ispaceの月面着陸船を搭載した米・スペースX社のロケット「Falcon9」が米・フロリダ州のケープカナベル宇宙軍基地から打ち上げに成功。打ち上げから約45分後、着陸船はロケットから切り離され、予定の軌道に。管制室との安定した通信確立を確認したことで、引き続き姿勢の安定、電力確保の安定に向けて運用を継続的に行っていく。月への着陸は2023年4月末になる見通しで、成功すれば、民間プロジェクトとしては世界初。先に打ち上げられたJAXAの「OMOTENASHI」は月面着陸を断念しており、日本初の月面着陸になる可能性もある。
今回の試みは、ispaceの民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」の一環。同社はHAKUTO-Rプログラムで2024年までに2回の月探査ミッションを行う計画で、今回はその1回目だ。
ネット上では「ガチ下町ロケットしようとしてるんだな。応援する」「日本企業、頑張ってください🚀🌕」「ひさしぶりに夢のある話聞いた」などの声が寄せられた。