ツムラは12月8日、「男性の更年期に関するイメージと実態調査」の結果を発表した。同調査は11月2日 ~4日、全国の20代~60代の男性600人を対象に、インターネットで実施した。
更年期という時期に対するイメージを尋ねたところ、 「老化を実感・もう若くはいられない」(73.5%)、「自分に更年期が来てほしくない」(70.0%) 、「更年期になるのは不安、心配」(64.8%)というネガティブな声が多かった。「知識や経験が蓄積され人生が充実する時期」(32.7%)、「自分をアップデートできる準備期間」(21.%5)と少数派だった。
更年期という時期にポジティブとネガティブのどちらのイメージを持っているかと聞くと、71.0%が「ネガティブな時期」と答えた。その理由を尋ねると、「更年期をネガティブに伝えている情報に触れたから」(51.4%) 、「周囲で、よくないイメージで言っているのを聞いたから」(42.7%)という声が多かった。
男性の更年期症状を提示し、一般的だと思うものを選んでもらったところ、「イライラ」(46.3%)、「疲れやすい」(36.3%)、 「発汗やほてり」(29.7%)の順となった。更年期世代とは遠い20代では「集中力・記憶力の低下」が3位に入っている。また、男性の約 4人に1人は 「当てはまるものはない」と答えており、更年期に現れる不調症状を、更年期症状として認知していないことがわかった。
更年期症状を自覚する40代~60代の男性100人に、自身の更年期症状として当てはまるものを聞くと、「 疲れやすい」(66.0%)が最も多く、「頻尿」(41.0%)、「不眠」(40.0%)と続いた。更年期症状のイメージとしては「イライラ」が多いが、実態としては6割以上が「疲れやすい」と感じていることがわかった。
自分の更年期症状への対処方法について尋ねると、84.3%が「わからない」、15.7%が「わかっている」と答えた。
更年期症状を自覚している男性に、自分の不調が更年期症状かもしれないと思ったきっかけを聞くと、59.0%が「自覚症状があった」、36.0%が「テレビやSNSなどで男性の更年期を紹介しているのを見て」と答えた。更年期症状が日常生活・社会生活にどの程度影響しているかと聞くと、67.0%が「支障をきたす」「やや支障をきたす」と答えている。
更年期症状を自覚する男性に更年期症状に対する意識を聞くと、55.0%が「自分に更年期症状が出るとは思わなかった」と答えた。63.0%は「周りに言いにくい」、58.0%は「更年期症状があっても認めたくない」と回答している。
更年期症状を自覚している男性に、更年期症状について周りから指摘されることに抵抗があるかと聞くと、42.0%が「抵抗がある」と答えた。
更年期症状がある時に、周りに言われて傷ついた言葉は、「『体調管理ができていない』と指摘」「『イライラしている』と言われた」「もうおじいちゃんだ」「異常な発汗を見られて、『気持ち悪い』と言われた」「お腹出た?太った?老けて見える」などだった。
一方、更年期症状に対し、言われてうれしかった言葉は「男にも更年期があって、そういう症状が出ることもある」「妻に『安心してくださいね。 私がついている』と言われた時」「同僚から『大丈夫!私もです』」だった。