ウゴカスが運営する伝え方研究所は12月9日、「伝え方グランプリ2022」のベスト3を発表した。年間300以上の名言を集める「伝え方研究所」が選出したノミネート作品の中からベスト3を発表した。
伝え方グランプリはその年に生まれた「最も素晴らしかった伝え方No.1」を表彰する企画。テレビ、ラジオ、新聞、SNSなどの各種の媒体から、聞いた人が「前向きになるコトバ」を300以上調査・収集している。
今回、独自の基準で10のノミネート作を選定。11月28日に、ジャーナリストの田原総一朗氏、実業家の堀江貴文氏、土江英明氏、坪田信貴氏、山口真由氏、福岡元啓氏、佐々木圭一氏の計7名による審査が行われ、ベスト3が選ばれた。
グランプリは、翻訳家・戸田奈津子さんが翻訳の仕事について問われたときの言葉「想像力さえあれば、太古でも未来でも、宇宙にだって行ける」だった。審査では、「ワクワクする言葉」「心の可能性を想起させる」など、想像力の価値や素晴らしさに気付かされたというコメントが目立った。
2位には、「青春って、すごく密なので」が選ばれた。この言葉は、夏の甲子園で初優勝をはたした仙台育英野球部監督の須江航さんによるもの。「密」が、高校生にとっては「熱く、かけがえのない人間関係」であることを思い出させる名言で、審査員からは、「これこそ2022年の時代を表す言葉」「コロナ禍であっても、それぞれの夏の青春を感じた」といった声が上がった。
3位は、twitter投稿者スサノオ(@susano_com)さんによるによる「深呼吸してください」となった。投稿者が仕事でミスをして上司に呼び出された時、心拍数が不安と緊張で急上昇し、異常を感知したApple Watchがこの言葉の通知。それを見た上司は「許したる」と顔をゆるめたという。審査員からは「技術が人の心を動かすのが、すごく今っぽい」など、先端技術が発した言葉という点に注目が集まった。