俳優の遠藤憲一が、東山紀之が主演を務めるスペシャルドラマ『必殺仕事人』の最新作(2023年1月8日21:00~ABCテレビ・テレビ朝日系)で同作を卒業することが12日、明らかになった。
1972年にスタートして50周年、2007年に東山主演の“必殺シリーズ”として復活した『必殺仕事人』。東山をはじめ、松岡昌宏、知念侑李、和久井映見、遠藤憲一ら仕事人たちが世にはびこる悪を成敗する痛快エンターテインメント時代劇が、さらにパワーアップして来年の新春に放送される。
最新作は「誰かがいなくなる衝撃の最新作」と予告されていたが、このたび瓦屋の陣八郎を演じる遠藤が卒業することが発表された。遠藤は1985年放送の『必殺仕事人V』の最終回に、仕事人に成敗される徳川宗孝役でゲスト出演。その30年後、2015年放送の『必殺仕事人』から瓦屋の陣八郎としてレギュラーとなり、7年という長い時間を過ごしてきた。
「地に足がついていない状況だったので、初出演のことはよく覚えていないんですが、30年経って仕事人の一員になれたときはすごくうれしかった! そして、ついに今回で卒業……。すごく悲しかったです」と語った遠藤だが、最後の撮影を終えた際には、「『寂しいなぁ』という思いはずいぶん前に乗り越えたので、あまりしんみりせずに終わることができたと思います」とニッコリ。渡辺小五郎を演じる東山について「これまで小五郎とはアジトでもちょっとぶつかり合うくらいで、日常生活で関わることがほとんどなかったので、今回が初めてじゃないかな? 最後にヒガシくんとがっつり組んでお芝居ができてよかったです」とプライベートでも仲の良い盟友との共演シーンを振り返ったあと「ヒガシくん、愛しています(笑)!」熱いメッセージを送った。
今回は江戸を襲う原因不明の流行り病「鬼面風邪(きめんかぜ)」の猛威と、患者を救うために奔走しながら特効薬の開発に尽力する町医者たちの姿が描かれる。しかしその一方では、この病を悪用して“お助け金詐欺”を企てる悪人が現れ……? 苦しむ人々を横目に、悪巧みに精を出す悪人たちが巻き起こす悲劇を必殺仕事人らしい風刺を利かせて届ける。
また、陣八郎は幼なじみの酒井東庵と再会を果たすが、かたや人の命を救う町医者、自分は人の命を奪う仕事人と、その落差に思い悩むことに。葛藤する陣八郎の気持ちに気づいた小五郎だが……2人の東山と遠藤の熱演が光る共演シーンに注目だ。
■遠藤憲一(瓦屋の陣八郎 役)
――2015年からレギュラー出演してきた『必殺仕事人』での7年間を振り返っていかがですか?
まずはゲストで出たんですよ。仕事人のひとりで、同じ必殺技だったんですけど、全部の撮影を終えた時に、「今後はレギュラーになります」と言われて驚いたのを覚えています。そこから仲間に入れてもらったという感じなんですが、もう7年も経ったと聞いてビックリしちゃいました!
ヒガシくんとはプライベートでよく一緒に飲み食いしていたから、ご一緒することになった当初は、真面目な顔でセリフを言うのが照れくさかったんですけど、徐々に慣れていって、今ではそれが普通になりましたね。
――23歳の時に“必殺”に初出演、30年後に念願の仕事人となられました。今回、卒業することになったお気持ちをお聞かせください。
初出演の時のことはよく覚えていないんですが、地に足が着かない感じで、よろよろしながら芝居していた記憶があります(笑)。そこから 30年経って仕事人の一員になれたときはすごくうれしかった! そして、ついに今回で卒業……。すごく悲しかったんですけど、「寂しいなぁ」という思いはずいぶん前に乗り越えたので、あまりしんみりせずに終わることができたと思います。これまで小五郎とはアジトでもちょっとぶつかり合うくらいで、日常生活で関わることがほとんどなかったので、今回が初めてじゃないかな? 最後にヒガシくんとがっつり組んでお芝居ができてよかったです。――ヒガシくん、愛しています(笑)!