Cygamesの対戦型オンライントレーディングカードゲーム『Shadowverse(シャドウバース)』の公式配信番組「#マヂカルシャドウバース」で、MCを担当するお笑いコンビ「マヂカルラブリー」。番組では、『シャドウバース』の新カードや新情報の発表をはじめ、出演者によるバトルなどで視聴者を楽しませています。

また、「マヂカルラブリー」の野田クリスタルさんは、カヤックとともに開発した『スーパー野田ゲーWORLD』において、『シャドウバース』のオマージュタイトル『邪道バース』を展開しています。『邪道バース』は、一見『シャドウバース』のような対戦カードゲームですが、自分のデッキからカードを複数枚引いたり、相手のデッキのカードを勝手に捨てたりと、「邪道」と呼ばれるイカサマを使った駆け引きが前提のゲーム。相手に「邪道」がバレて、3回指摘が当たると敗北になりますが、2回までならバレてもそのままゲームは続行されるので、ときには堂々と「邪道」を使ってズルすることも戦術の1つです。

20本のゲームを収録する『スーパー野田ゲーWORLD』のなかでも、かなり対戦向けに作られた印象の『邪道バース』。実際、2022年9月に行われたeスポーツイベント「RAGE Shadowverse Autumn 2022」では、サイドイベントとして『邪道バース』の大会が開催されました。

そこで、いまや『シャドウバース』と最も関わりが深いであろうお笑いコンビ「マヂカルラブリー」の2人にインタビュー。『シャドウバース』や『邪道バース』について話を聞きました。

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    「マヂカルラブリー」の2人にインタビュー

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    Cygamesの『シャドウバース』をオマージュした『邪道バース』。「邪道」(イカサマ)をいかに使うかが勝負のカギです ©吉本興業

――まずは「#マヂカルシャドウバース」がどんな番組か、改めてご説明いただけますか。

野田クリスタルさん(以下、野田):初心者から中級者、上級者まで楽しめる『シャドウバース』の番組です。視聴者と対戦したり、ゲームの最新情報を取り上げたりします。この前はリアルカードゲームの『Shadowverse EVOLVE』もやりました。

――番組を始める前から『シャドウバース』はプレイしていたのでしょうか。

野田:ちゃんとやり始めたのは、番組がスタートしてから半年後ですね。そこから3カ月くらいでランク「Grand Master」まで到達しました。番組のオファーがきたときも「シャドバ、やっていませんがいいですか?」って伝えましたよ。

ただ、番組では『シャドウバース』のプロが丁寧に教えてくれるので、わかりやすいですし、まったくの初心者でも、「アツくなっている様子」「緊張している様子」が伝わって楽しめると思います。

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    番組を始める前は『シャドウバース』未プレイだった野田クリスタルさん

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    番組では、リアルカードゲームの『Shadowverse EVOLVE』をプレイすることも

――村上さんも『シャドウバース』は未プレイだったのでしょうか。

村上さん(以下、村上):いえ、昔からやっていました。5年前くらいですかね。一度プレイしなくなっていたんですが、番組開始に合わせてまた始めてみようかなと。僕はランク「Master」まで到達しました。

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    村上さんは『シャドウバース』経験者。少しゲームから離れていましたが、番組スタートに合わせて再開しました。なお、『シャドウバース』では、ランクマッチの勝敗によってランクが変動。Beginner0~3、D0~D3、C0~C3、B0~B3、A0~A3、AA0~AA3、Master、Grand Master0~3までのランクが用意されています

――Grand Master、Masterと上級ランクの腕前ですが、大会に参加する予定はありますか。

村上:みんなで一緒に「RAGE」に出るみたいな番組の企画があると楽しそうですね。

野田:自分の使っているデッキがゲームの環境とかみ合って、なおかつ、練度を高める時間があれば出てみたいと思います。大会はシャレにならないくらい強い人が出ますから、出るんだったら真剣に準備して臨みたい。にぎやかしで出るつもりはありません。勝ちにいきたいです。

――大会といえば「RAGE Shadowverse Autumn 2022」で『邪道バース』のサイドイベントがありました。開催の経緯を教えてください。

野田:もともと『邪道バース』は、「RAGE」で公式大会を開催できるようなタイトルにしようと作った対戦ゲームなんです。「邪道」というイカサマを使うことで「理不尽さ」が出てくるんですけど、その「理不尽さ」を極めていけば勝ち方が見えてくるように、「野田ゲー」のなかでは珍しく、かなり作りこみました。

昔、僕は紙のカードゲームをプレイしていたんですけど、仲間内でやるとき、ほんとうにシレっとカードを1枚多く引くことがありました(笑)。そういうプレイスタイルの人からしたら、懐かしい気持ちを味わえるんじゃないでしょうか。最近は、『邪道バース』目当てに『スーパー野田ゲーWORLD』を購入してくれる人もいるんですよ。

――『邪道バース』の大会を実際ご覧になっていかがでしたか。

野田:大会の決勝はもう僕の手から離れていましたね。僕の知らない戦いが繰り広げられていて、うれしくて仕方がなかったです。邪道だなぁ~って思いました。

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    「RAGE Shadowverse Autumn 2022」GRAND FINALSで行われた「RAGE 邪道バース」の決勝戦。ハイレベルな「邪道」の応酬で、目が離せない展開が続きました

――その大会では、『邪道バース』がバグで止まってしまうことがありました。現在バグはなくなったのでしょうか。

野田:『邪道バース』のバグが消えました。で、ほかのゲームのバグが増えました。『邪道バース』さえなんとかなれば、まいっかなって思っています。もちろん、ほかのゲームのバグも修正予定です。

――大会の賞金10万円は野田さんのポケットマネーから出されたそうですね。

野田:「野田ゲー」でも10万円がかかると、戦い方が変わるんですよ。みんな勝ちにくるんで。

たとえば、普段やっている『シャドウバース』のランクマッチは、「まあいいか」っていう気持ちで選択することがあると思うんですが、大会ではそうじゃなくて、「負けられない状況での緊張感ある選択」をしてほしかったんですよね。僕はその“勝ちにいく『邪道バース』”を観たかったんです。

――「邪道」を実行するほうも、それを指摘するほうも真剣になりますね。

野田:『邪道バース』の醍醐味はやはり「邪道」。イカサマがバレても、規定回数に到達しなければそのまま続行ですから、「邪道」は絶対したほうがいい。バレる前提の「邪道」がリーサルになることもある。決勝はそれを観られたのでおもしろかったですね。

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    真剣勝負の『邪道バース』が観たかったと話す野田さん

――今後も『邪道バース』の大会を開催していく予定はありますか。

野田:やっていきたいですね。今後は、『シャドウバース』の公式大会にどれだけ近づけるかが目標です。「RAGE Shadowverse」本大会で敗退した人が「せめて1勝したい」と『邪道バース』の大会に来てくれたらうれしいですね。最終的には世界大会です。

あと、『シャドウバース』実況の友田一貴さんのそっくりさんを探しています。そのニセ友田さんに『邪道バース』の実況をしてもらいたいですね。

――RAGEから単体のイベントでやりましょうと言われたらどうしますか?

野田:超怖いですよね。かなりプレッシャーですけど、まあ、おもしろくできそうですよ。本気の『邪道バース』大会、観てみたいと思います。

――今後のアップデートで「邪道」の種類も増えるのでしょうか。

野田:「邪道」は変えません。「邪道」はすでに多くて、これ以上増えると指摘がもっと大変になるんですよね。

ただ、ややこしくなると思って入れていない『シャドウバース』のルールがまだあるので、それらを追加して、より戦略性の高い『邪道バース』ができたらいいなと思っています。カードも追加する予定です。

――村上さんは『邪道バース』をプレイするのでしょうか。

村上:1回くらいはあるような気がします。感想としては画面がキレイだなって思いました。僕がやったときはバグだらけのときだったので……、画面がキレイだなって思いました。

――「M-1グランプリ 2022」決勝で「野田ゲー」のCMを流すために実施したクラウドファンディングでは、予想を上回る支援総額になりました。どのようなCMを制作しているのでしょうか。

野田:「M-1グランプリ」でCMを流すこと自体については、自腹というか『スーパー野田ゲーWORLD』の売上げから出しているんですが、まったく知らない人と一緒に作るのが「野田ゲー」の醍醐味でもあるので、CMでも何かやりたかったんですよね。

監督もすごい方で、クラウドファンディングで集めた素材でCMを作ることに対して、「おもしろそう」とノリノリで協力してくれています。なので、このCM制作自体がおもしろいイベントになったらいいですね。

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    クラウドファンディング「M-1グランプリ決勝で流す、『スーパー野田ゲーWORLD』のCMをみんなでつくりたい」プロジェクトでは、目標金額の255%にもなる2,552,000円の支援が集まりました ©FANYクラウドファンディング

――今後もクラウドファンディングの企画は予定しているのでしょうか。

野田:一応、毎年1本作る目標があるので、間に合えば第3弾は2023年。内容はかたまっています。まだ発表していませんが、ゲームに関連するものを考えています。まぁ、ゲームなんですけど。ちょっと形を変えてやろうかなと思っています。

――「野田ゲー」や『邪道バース』に村上さんは関わっていないのでしょうか。

村上:基本的にノータッチです。「野田ゲー」のイベントがあるときに、MCをやらせてもらうくらいで。CMについても、何も知りません。

野田:何も言わずにCMに出演させようかなと思っています。とりあえず来てもらって、ここ立っててって。

村上:知らないほうが新鮮なリアクションができるので、あまり関わらないほうがいいかなと思っています。

――野田さんは引き続きゲーム関連のプロジェクトを検討しているとのことでしたが、村上さんは何かしてみたいことはありますか。

村上:う~ん、まあ居酒屋やりたいですよね~。おいおいは。赤提灯系ですかね。すみません、ゲームとかパソコンとか関係ないんですけど。

野田:パソコンとか置いたらいいんじゃないの?

村上:そうですね。パソコン居酒屋にしましょうか。

――『シャドウバース』はできますか?

村上:そりゃできますよ。居酒屋ですから。

野田:赤提灯に『シャドウバース』って書いたらいい。

村上:最終的にはCygamesに叱られるくらいまでいったら、おもしろいですね。

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    村上さんは、赤提灯系の居酒屋を手がけたいそう

――最後に『邪道バース』ならび『シャドウバース』のファンにコメントをお願いします。

野田:バグと付き合っていただいて、みなさんデバッカーさながらの動きをしていただいて、助かりました。ありがとうございます。今後もアップデートやルール追加があるんで、『邪道バース』を極めてみるのもいいのではないでしょうか。

大会にもぜひとも参加してください。観るのも楽しいので。「何やっているかわからないけど、何かやっているぞ」っていう盛り上がりがあります。

また、『シャドウバース』のルールの簡単なところだけを採用しているゲームなので、初心者でも楽しめますし、『シャドウバース』にもつながると思います。

村上:僕はゲームをあまりやってこなかった人間ですけど、『シャドウバース』をプレイしてみて、ちゃんとできるようなるんだなって実感しました。

大会やプロの動画はやっぱり上手なので、難しそうだなって思うかもしれませんが、映像にはなっていない初心者同士の戦いも行われているので、「#マヂカルシャドウバース」を観て、興味を持っていただけたら、とにかくやってみてほしいですね。

「野田ゲー」に関しては、皆さんと同じ立ち位置にいて、一緒に文句言ったり、次のゲームが出るならそれを楽しみにしたりしているので、仲間だと思ってください。

野田:基本的に「野田ゲー」はプレイしている人、全員がもっとクレームを言うべきだと思っているんですよ。なので、「野田ゲー」のBBSを作りました。

かつて僕はさんざんBBSを荒らしてきたので、それを再現したいんですよね。案の定、「野田ゲー」のBBSも荒れていて、うれしいなぁって思いましたね。もっともっとクレームをください。

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    「野田ゲー」のBBS。クレームはこちらまで

――ありがとうございました!