日本ガス石油機器工業会は12月8日、「カセットこんろ使用実態調査」の結果を発表した。同調査は11月8日~9日、20~80代のカセットこんろ使用者1,000名を対象に、インターネットで実施した。
カセットこんろの使用目的を尋ねたところ、もっとも多い回答は「なべ物・すき焼きなどの調理のため」(77.6%)で、2位は「非常用防災備蓄として」(34.9%)、3位は「焼肉など焼き物メニューの調理のため」(20.4%)だった。シニア層(60代、70~80代)では、11.0%がテーブルコンロに代わる台所調理器具として使用する傾向がある。
カセットこんろがあって良かったエピソードを聞くと、「オール電化の家で大災害で停電してしまった時に料理が作れた」「野外で鍋料理などアウトドアで温かい料理が食べれる」「急な来客時に、すき焼きパーティー等おもてなし料理ができる」などの声が寄せられた。
自宅にあるカセットこんろの製造年を尋ねたところ、48.9%が「10年以内に購入」と答えた。カセットこんろは「買い替え検討の目安は10年」とされており、「製造から10年以上経過したカセットこんろは、経年劣化により事故につながる危険性が出てくることを知っているか?」という質問には、23.2%が「知っている」と答えた。
「自宅のカセットこんろの製造年を確認したことはあるか聞くと、68.6%が「確認したことがない」と答えた。「確認したことがあり、製造年を覚えている」は8.2%だった。
カセットこんろを使用する際に欠かせない「カセットボンベ」も、製造年から一定期間が経つと「経年劣化」により事故につながるリスクが高まる。そこで、カセットボンベの購入年を尋ねると、66.0%が「6年以内」と答えた。
カセットボンベは、製造後7年以内に使い切ることが推奨されていることを知っていたか聞くと、82.8%が「知らなかった」、17.2%が「知っていた」と回答した。
同法人によると、製造から10年以上経過しているカセットこんろ、製造から7年以上経過しているカセットボンベは、経年劣化により古くなっていくにつれて、ガス漏れなどの事故が発生するリスクがでてくるという。
カセットこんろの買い替え検討の目安は10年、カセットボンベの使用期限の目安は7年。使用の前に、それぞれの製造年をチェックすることをすすめている。カセットこんろは本体側面に貼られている銘板シールで、カセットボンベは缶底の数字で製造年が確認できる。