• 悪意ある第三者がもとのURLを隠す目的で使われることも多い短縮URLを、身代わりで解析してくれるサービスを紹介

長いURLを短くできる、いわゆる「短縮URLサービス」は、見た目にスッキリしてSNSなどでシェアしやすくなる反面、悪意ある第三者がもとのURLを隠す目的で使われることも多く、それゆえスパム判定されて相手に届かないケースがあるなど、メリットばかりではないことは近年よく知られるようになった。ここ10年余りで終了したサービスが多いのも、こうしたことと無縁ではないだろう。

その一方で、これら短縮URLを実際にアクセスしなくとも身代わりで解析してくれるサービスは、よりニーズが増している。

元のURLを教えてくれるだけでなく、サムネイルを取得して目視で判断できるようにしてくれたり、ページ上のスクリプトやドメインの安全性を確認できたりと付加価値も多い。今回は5つの代表的なサービスを紹介するので、安全なアクセスのために活用してほしい。

基本的な情報のみをさくっと教えてくれる「GetLinkInfo」

GetLinkInfo」は、短縮URLを入力することで、オリジナルのURLやDescriptionを教えてくれるほか、Googleセーフブラウジングを使って簡易的な安全性の判定も行ってくれる。サムネイル表示はなく全体的にシンプルだが使い勝手はよい。今回紹介するサービスの中ではもっとも老舗。

  • GetLinkInfo

サムネイル表示にも対応した老舗サービス「ExpandURL」

ExpandURL」は、Descriptionやキーワードのほか、Google Safe Browsingの対応を教えてくれる。前出のGetLinkInfoと異なりサムネイルも表示できるのが売りだが、今回の試用時はうまく動作しなかった。複数回のリダイレクトにも対応している。こちらも老舗サービスのひとつ。

  • ExpandURL

WhoisやIPアドレス解析にもリンクした「URLチェッカー」

URLチェッカー」は、WhoisおよびGoogle検索へのリンクのほか、IPアドレスを解析するIP GeoLocationへのリンクも張られるので、解析したオリジナルURLの詳細をさらに詳しく調べたい場合に便利。サムネイルも取得されるとあるが、今回の試用時はうまく動作しなかった。

  • URLチェッカー

クリッカブルなキャプチャ画像を取得できる「SecURL」

SecURL」は、オリジナルのURLに関する基本情報に加えて、キャプチャ画像をクリッカブルな状態で取得できるので、どのエリアからどこに外部リンクが貼られているかも判定できる。外部ツールを利用したウィルス情報、詐欺サイト判定、迷惑サイト判定もまとめて行える。

  • SecURL

一度に10個の短縮URLを調べられる「Re.I0」

Re.I0」は、オリジナルのURLを追跡するだけで、詳細情報を表示する機能はほぼ皆無だが、最大10個の短縮URLをまとめて調べられるほか、複数回のリダイレクトについてもそれぞれのURLが表示できるのが売り。国産サービスで、今回紹介する中では比較的新顔に当たる。

  • Re.I0